クロロの姉は驚くほどにかっこいい。 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:8,331 hit

五話ページ7

その後、私達はマフタツ山でクモワシの卵を取ったと旅団に報告した。

そして、しばらく見ていると声が聞こえた。

「お、２人ともどうした？」

来たのはゴンとキルア、どうやら厨房に忍び込んでつまみ食いしてたらバレて追い出されたらしい。

「あ！そういやさ、キルアのお父さんとお母さんは？」

そんなことを話していて、次は私の番。

「レイラは？」

「いない。」

「…え？」

「…いないんだ、親。まだ２歳だった私と生まれたばかりの弟を捨てて、今は何処をほっつき歩いてるのか知らないけど。」

そう言って笑うと、キルアに言われた。

「…なんで、そんな悲しい過去笑って語れるの？」

そんなこと言ったって…

「…そうだなぁ、そう言われると考えた事ないけど…、過去だからじゃない？」

そう言うと驚かれた。

「…考えた事、ないの？」

「うん、私は弟みたいに過去に囚われるとかして無いしなぁ…、ま、私からした自分の過去なんてとどうでもいいんだよ。」

そう言って笑うが、キルア達はゾッとしたような顔になっていた。

だけど、本心さ、今が楽しければそれでいいんだ。

過去なんて…、どうでも良いけど…

復讐心はあるんだよね…

「んじゃ、私寝るね～」

そう言って離れると、あそこから丁度見えない死角のところにヒスイがいた。

「…ヒスイ？」

「…あ、レイラ。寝るの？」

「ん？うん、おやすみ。」

「おやすみ…」

…ヒスイ、また泣くんだろうな。

私はそう思いながら、部屋へと戻った。