【stxxx】 ねぇ、試しに付き合お？【桃】

お試し32日目 ページ33

Aside

とにかく葵たちから離れたくて

幸せそうな2人を見たくなくて

無我夢中で走った

自分がどこに行きたいのかも分からないのに

ただ人がいないとこを探して

ずっと走っていると浜辺に着いた

ここなら誰もいない

1人で座る

さとみくん……

考えただけで涙がでてくる

『会いたいよっ……っ…』

葵といる所なんて見たくなかった

幸せそうな2人が頭から離れない

『私、なにかしちゃったのかなぁ…？』

涙が止まらない

メイクが落ちることなんて気にせず泣く

『さとみくん…………』

さとみくん好きだよ

ほんとに大好きなの

こんなに好きになれた人初めてなの

だから…

『戻ってきてよっ……』

何時間泣いたのか分からない

気がつくと日が傾き始めていた

そろそろ帰ろうかな

そう思った時

さ「A」

大好きな声で呼ばれる私の名前

『、！さとみくん？』

振り返るとそこには

優しく微笑むさとみくんがいた

夢見てるのかな私

さ「Aごめん。ほんとに今更って思うかもしれないけど、、、、」

「俺、Aが好きだ。俺と付き合ってください。誰よりも幸せにします。」

夢なのかな

だって、さっきまでさとみくんは葵と幸せそうにしてたんだよ

『え、うそ、、』

頭が混乱してついていかない

さ「嘘じゃない。俺はAが世界で1番好きだ。」


何度も夢見たさとみくんからの告白

泣きすぎて声がでない

返事の代わりにさとみくんの胸に倒れた

しっかり支えてくれるさとみくん

さとみくんの背中に手をまわす

さとみくんもそれに答えてくれる

それがまた嬉しくてさとみくんの胸の中で泣く

ぎゅっと優しく力強く抱きしめてくれる

さ「A、絶対に幸せにするから、後悔させないから、」

「もう一度俺にチャンスをください」

顔をあげてさとみくんの顔見る

満面の笑みで答えた

『私でよければっ！』

さとみくんも優しく微笑む

そして長い長いキスをした

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