Beloved time 〜YN〜３

新聞記事 ページ8

時が経つのはあっという間で、あれから２カ月が過ぎた。
季節も移り変わって、街は寒さに備えて徐々にその装いを変えつつある。

私はコンビニでのバイトも見つかって、割と充実した日々を過ごしていた。


まり『これはどう？』

ジフン『いいんじゃない？』

まり『何よその適当な返事は！』

ジフン『だってもう５０着は見てるよ？いい加減決めようよ〜。』

まり「ふん！A、これどう思う？」

A「いいんじゃない？」

まり「もぉー！Aまで適当だし！」

A「ごめんごめん。(笑)こっちは？」

まり「それも可愛い！」


まりとジフナが来年、ついに結婚することになった。
で、今はウエディングドレス選びの真っ最中。

ジフナはあくびなんかしちゃってまりに怒られてるし。(笑)


A「そう言えばさ、ドレスはどうやって持ってくの？」

まり「お店が送ってくれるの。また送料が高いのよこれが。」

A「南の島なんかで結婚式するからよ。」

まり「だって素敵じゃない！青い海に囲まれた島で永遠の愛を誓い合うなんて！」

A「はいはい。(笑)」


まりはジフナを引っ張ってまたドレスを物色し始めた。

結婚式は身内とごく限られた友人を招待して行う予定らしい。
て事は、ジフナの友人として”彼”が来る確率は非常に高く、今から憂鬱だ。


ドレス選びを途中で抜け出してバイトに向かう。
まだバイトを始めて１か月だけど、週５もシフトに入ってるから店長から頼りにされてるのよ案外。

A『ありがとうございました〜。』

お客さんの対応を終わらせて入ったばかりの夕刊を並べる。
何気なくふっと目に入った一面。


この顔……！！！


商品である事も忘れて新聞を食い入るように見る。


”脱税・インサイダー取引・詐欺・恐喝・傷害”

”極悪人！女社長の本性！”


そう大々的に書かれた見出しの下に、数人の顔写真が掲載されていた。

その中には、私が突き落してしまった男がいた。


逮捕って、どういうこと…！？

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