２度目の初恋第２章 (ページ9)

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素直に、そう思えたからページ9

「そんな世界に生きてる人と、こっちの世界に生きてる人って、一緒に居られるのかな」

こんな意味不明な質問、されても困るよね

私もよく分からないけど

なんかチャンミンとは色々話してみたい気持ちになって

C「どういう意味？」

「私も良くわからないけど…」

C「それは、状況によるかな。だけど、」

ビシッと答えるチャンミンは

なんでそんなこと聞くの？って顔で

グラスの中身をごくっと飲み干して

C「前にも言ったけど、俺も普通の人だから」

「…うん」

C「仕事が終われば、ただのシムだから」

「そっか、シムさんか」

C「そう。今もシムだから」

「うん、それ聞いてなんか安心した。それに」

片眉を上げて不思議そうなシム

「なんか好きになった」

素直に出た言葉はいろんな意味で「シム」をびっくりさせたけど

ごく普通に、そう言葉にできて

C「す、き？なんだそれ」

「あ、間違えた…えっと、そうじゃなくて、好きなんだけど、好きじゃなくて」

C「あぁ？」

「人間的に？人として？とにかく、あ～もういい」

C「Aって意味わかんね」

そう言って私の髪をぐしゃぐしゃにしたその笑顔は、「シム」の笑顔だった