２度目の初恋第２章 (ページ8)

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現実とは離れた海の色のような世界でページ8

料理が運ばれて

これも美味しいよ、とか

こっちも食べてみて、とか

なんてことない普通の食事が

こんなに楽しいだなんて

すごく久しぶりの感覚で

いつも忙しく仕事して

家に帰ってご飯作って

一人で食べて…なんて生活が

当たり前になっていたことに気がついた

「なんかもう癒された～」

C「え？もう？」

「うん、美味しいお料理と、この眺め！」

C「結構単純な人？Aさんて」

「そういうチャンミンはどうなの？」

C「単純ではない、かな」

「うん、なんか難しそうだよね(笑)」

C「バカにしてるのか？」

何度もくりかえし思うのは…

こうして隣に座っている私たちだけど

チャンミンと私は住む世界が違う、ということ

私はただの会社員で

チャンミンは誰もが認める大スターで

今ここに二人でいるのって

ある意味奇跡的

お酒で少し気分も良くなって

こんな海を目の前にすると

全てが現実離れして思える

「チャンミンがいる世界と、私がいる世界って同じ？」

C「ん？違うの？」

「一般的に見ればチャンミンがいる世界って、現実離れしてるでしょ」

C「そうかなぁ？」

「普通のサラリーマンとは違う世界でしょ」

ちょうどこの、海の色のように

現実とは離れたところにあるような世界