２度目の初恋第２章 (ページ27)

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甘くないのを君にページ27

「そのお店、金曜日の１９：００くらいに予約取れるかな？」

C「そこならよく知ってる店だから予約しておくよ。１９時で」

そして今日が金曜日

今日はランチタイムに外に出たから

帰りにコーヒーを二つ買ってふらっと練習室を覗いた

そこにはチャンミンが、ちゃんと「チャンミン」の顔で練習をしていた

そこに後輩ちゃんがいないことを確認して

私は中に入った

C「あ、また邪魔しに来たな？」

「邪魔なんかしてないでしょ！」

チャンミンは音楽を止めて

壁にもたれるように座り込むから

私も隣に座り込む

「お疲れ様」

C「それ、俺のコーヒーでしょ？」

「甘くないやつね」

ありがとう。という前に

チャンミンはストローで一気に吸い込む

ズズッと美味しそうに飲み干すその顔は、「シム」の顔だね

C「ありがと。美味しかった。そういえば」

「ん？」

C「今日だよね、予約した店に行くの。場所知ってる？」

「わからないけど…どうせタクシーで行くし」

C「送っていこうか？」

「え？いいのいいの。タクシーで大丈夫だから」

コンコン

誰かがドアをノックして入ってくる