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C；夢から覚めても暖かい手を ページ22
実は夢を見たんだ
Aとキスをして…
やっぱりここまでにしておく…とか
自分勝手なこと言って
胸が暖かくなって
もっとAに触れたかったけど
まだ、ダメだって思いとどまって
Aが隣にいるってだけで
安心してよく眠れたんだ
そしたら…
夢を見たんだ
手を繋いで、眠る夢を
夢の中でも寝てるって変だけど
それはもう心地よい眠りで
目をさますと、本当に手を繋いでたんだ
Aが起きるまで
そのまま手を繋いで離したくなくて
いつまでもこうしていたい
そう思った
なのに、
ピロリーン、と携帯が鳴って
ヒョンからのメールで
現実に戻る時間が近いと知らされる
「ん…あ、おはよ」
C「ごめん、起こしちゃった？」
「携帯？大丈夫？」
C「うん、ヒョンからだった。現実に早く帰って来いだって」
Aと俺の短い旅が終わる
２日前に来た道を戻れば
C「もう今夜には「シム」から「チャンミン」に戻らないと」
「うん…」
現実に戻っても俺たちは
こんな曖昧で淡い初恋のような感覚を続けられるんだろうか？
もう少しこのまま…
それとも前進させておけばよかったのか
甘い気持ちだけじゃなくて
見えない何かとの駆け引きが
もうそこにあるようで
大人になってからの恋は
慎重にならないとって
少し大人になった思考回路を褒めた
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作者名：yunomi | 作成日時：2017年6月4日 22時
