２度目の初恋第２章 (ページ13)

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許されるのは、今だけだからページ13

…さん

……さん

C「Aさん、起きて」

「……ん？」

C「そろそろ起きる？」

目を開けると、そこにはチャンミンの顔

「えっ？やばい！目覚まし鳴らなかった？遅刻しちゃう！」

C「遅刻ってどこに？」

慌てて起きて、ここがどこだか一瞬忘れてしまう私に

チャンミンは笑いながら

C「はい、じゃぁこれ飲んで、出かけよう？」

そう言ってグリーンのスムージーを渡してくれるけど

「なにこれ…こんな緑のやだー」

なんて、「ありがとう」よりも先に出てしまう

C「じゃぁこれと交換する？」

チャンミンがストローで一口、チューっと吸った、オレンジ色のスムージー

C「ほら」

私は黙って受け取り一口飲んだけど

「なにこれ～めちゃくちゃ野菜の味する」

C「そっちは人参となんかが入ってて、こっちはほうれん草となんか」

「どっちも野菜の？フルーツが良かった」

こんな風に甘えても許されるのは

今だけかもしれないから

C「せっかく買ってきてあげたのに文句ばっかりだな！」

「ごめんなさい…」

C「それより、早く着替えてどっかいこ？」

「３０分待って！１５分でもいいから！メイクしてくる」

バスルームに駆け込んで

急いでメイクをして着替えて

慌てて飛び出すと、

窓が開いていてカーテンがひらひらと舞っている

バルコニーでスムージーを飲みながら

海をぼーっと見ているチャンミンは

舞台の上で見る姿とはやっぱり違くて

「シム、お待たせ」

やっぱりシムなんだ

私が「沈黙」を共に共有したいのは、

シムなんだ

C「今日はなにしたい？なんでもいいよ、Aがしたいこと全部しよう」

そんな風に言ってくれるシムが

大好きだ…