ちゃんと応えたい ページ10
「つーことで、俺たちがやることはたった一つ」
「ああ」
「ちゃっちゃとAを見つけて、花見をする。だろ?」
「えっ…、は、花見………?」
「おうよ!昨日、萩と場所取り行ったこと絶対無駄にさせねーからな?」
といきなりすぎる陣平ちゃん節に静まり返る店内
ありゃりゃ……陣平ちゃん、みんなついていけていないよ
そう思ったのも束の間、
「…っはは、何言ってんだよっ」
って、ヒロが笑って
「松田よ、どんだけ花見したかったんだ」
って、班長が笑って
「いやいや〜、俺ら本っ当良い場所取ったのよー?大事な昼休み削ってさぁ」
と俺が笑えば、ゼロもつられて笑う
「おい何笑ってんだよ、俺は間違ったこと言ってねーからな!」
ふんっと言って陣平ちゃんは水を飲むようにコーヒーを飲み干した
「…ああ、松田の言う通りだな」
ゼロ、さっきよりすっきりした顔してる
…きっと、幼馴染の俺たちにこの話するまでとても不安だったんだと思う
「ゼロとヒロ、話してくれてありがとな」
だから、俺たちもそれに見合えるように
「ああ」
ちゃんと応えたい
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作者名:pino | 作成日時:2023年6月11日 20時