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僅かなヒントもチャンスになる ページ9
「てか、どうやって情報は交換してたんだ？」
黙って聞いていた班長が口を開いた
「俺とゼロはポアロで働いている時、Aとは手紙。接触はもちろん、お互いメールや電話の使用はなるべく避けてたんだ」
だからメールや電話が一切繋がらなかったわけか
「ちなみにAからもらった手紙は主に資料が大半だった。警視庁にあるから確認できると思うけど、確か何かの薬に関してだったような…」
「何の薬なんだ？」
「それがさっぱり。身体に関するデータ表も入ってたけど、よく目を通す暇がなくて」
「……そうか」
『A、学部どこいくんだよ』
『私？医学部の臨床検査学科かな』
『そーなの？Aちゃん、化学得意だからてっきり薬学部か理学部かなと思ってたけど？』
『うん、それはすごく迷った。だけど、』
『二人とも知ってた？臨床検査は検査のプロなんだよ？科捜研でも臨床検査技師いるくらいにして』
「………っ、本当にすまない、二人の大事な幼馴染を「いや、」」
「大丈夫、アイツは生きてるよ」
「……だね」
「隠れんぼ、してんだよ」
「……？」
長い隠れんぼを、な
「あいつは…、Aは絶対何かを残してる。例え小さなものでも、自分に繋がる何かを」
"僅かなヒントをチャンスに変えることができる
それって可能性が広がると思わない_____？"
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作者名：pino | 作成日時：2023年6月11日 20時
