今、君を想う 2 【名探偵コナン】 (ページ22)

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僅かなヒントをチャンスにページ22

「とりあえず、軽く説明するぞ」

順を追って赤井さんが安室さん達に説明をしていく

赤井さんが緒方さんを保護した時、既にだったこと

組織に追われている可能性があるから偽名を使い、ここにいること、そして

「…ごめんなさい、私…緒方Aとしての記憶がないの、」

「……あなたたちのこと、わからない」

「………っ、まじ、かよ……」

申し訳なさそうに頭を下げる緒方さんを見て、萩原さんが小さく嘆いた

同期の彼らを見て何か思い出すかも知れないと思ったが______、

「……たばこ、」

壁に寄りかかって話を聞いていた松田刑事がズボンのポケットに手を突っ込み、タバコの箱を取り出した

「4月に公園でオレら2人とすれ違ったの覚えてねーか？」

手に取ったタバコの箱を机に投げ置き、隣にいた萩原さんを親指で指す

「…すれ違い様、言ったんだよオマエ。オレが吸ってるタバコの名前を」

最近のガキが知るはずもない昔の名前をな、と言って緒方さんに近付き、頭をクシャリと撫でた

「僅かなヒントをチャンスに、だよな」

よし、外行くぞと言って立ち上がり、松田刑事は部屋のドアを開けた

「…ついてきてくれ、考えがある」