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あなたになら ページ17
彼女は時折、16歳とは思えない顔を見せる
まるであのボウヤのように
前に進めないのは悪いことじゃない
前に進めないのは、まだきっとその時が来ていないから
この言葉もそう
これは確か、ボウヤが隣の博士の家に住む少女_____宮野明美の妹、宮野志保から教えてもらった言葉を頼りに、焦って思い出そうとした自分を鎮める時に言っていた言葉
「………前に勧めないことは悪いことじゃない、か」
明美が死んでから毎日同じメールを開き、読んでは自分を責める日々を繰り返してた
何度見ても過去は変わらないに
明美を救えなかった自分に、死ぬまで同じ
そんな時、アリスが俺のところへ来た
自分を知るために生きたいと言った彼女が、ある日こんな事を言った
「もし、記憶を取り戻した私があなたの敵だったら構わず殺して欲しい」
彼女は俺の手を見ながら、相当な狙撃者でしょう？と聞いてきたので俺はさぁなと曖昧に答えた
「…あなたにだったら殺されてもいいと思ってるから」
優しいからきっと1発で仕留めてくれそうと笑う彼女
「……優しい？俺が？」
思ってもない言葉をかけられ思わず聞き返したが、言葉を発した本人は間違った事は言ってないよと笑う__________
「………死なせやしないさ」
そんな自身の気持ちを込め、彼女に
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作者名：pino | 作成日時：2023年6月11日 20時
