私を振って下さい。 (ページ29)

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嘘をつかないから、君はページ29

チャンミンを晩ご飯に誘った

「なんか一人でいたくなくて」
c「うん、そっか」

何も食べたくないし
誰にも会いたくない

でも一人でこもってしまうと
余計に辛くなっちゃう気がして

チャンミンなら分かってくれるって思った

c「じゃぁなんか適当に買って行くよ」

こう言う時にやっぱりチャンミンはチャンミンだ、と思う

いろんなジャンルの食べ物と
デザートののケーキもアイスも
おまけに食後のコーヒーの豆まで買ってきてくれた

「さすがです…」
c「それより、だい…丈夫？なんかあった？」

多分チャンミンは察しはついてるけど
私が何か言うまでは何も言わないでいてくれる

少しだけ食べるフリをしてつまんだけど
すぐにお腹はいっぱいになった

c「いつもはもっと食べるのに」
「うるさい」
c「良いよ、俺が全部食べるから」

モグモグと食べるチャンミン
この人には何を言っても正直に答えてくれると思ったから

「チャンミンはさ… あの人の事、知ってたの？」

コトン、とフォークを置く音がして
小さなため息を吐くチャンミン

c「…ううん、俺もついこの間知って正直驚いてる」

やっぱり、嘘をつかないチャンミン
あなたとの間には、
男女の友情は存在してるのに

ユノへの気持ちが
友情以上に飛び出さなければ
あのまま側にいられたのかも知れないのにね