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前を向いているから ページ26
音を辿って行くと
ユノの寝室だった
早く出ないと切れちゃう…
携帯を手に取った時に
隣に置いてあった書類の束の中から
一枚の写真の端っこが出てた
勝手に見ちゃいけないのは百も承知だし
見ない方が良いって直感もあったのに
私はそれを引っ張って見てしまった
ユノの…
３年前の…
やっぱり、忘れられないでいるんだね
y「A？どうしたの？」
「あっ」
私の様子を見て
ユノはすぐに分かったんだね
y「あ…それ」
「ごめんなさい。勝手に見ちゃった」
y「うん」
ユノはふって笑って
y「もうずっと昔の事だからさ」
「うん」
y「もう気持ちに整理はついてるから」
俺は大丈夫だよって
親指を立てるユノ
y「もう前を向いて進んでるんだ」
ってあまりにも普通のトーンで言うから
本当にもう立ち直ってるんだって
そんな感じがしたから
私も少し安心した
デザートを食べながら
マネージャーに電話をかけ直すユノの姿を見てると
私は、
やっぱりこの人の隣で支えたいって
思っちゃったんだよね
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作者名：yunomi | 作成日時：2023年7月9日 22時
