私を振って下さい。 (ページ22)

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魔法の券ページ22

近くのコーヒー屋さんで
コーヒーを買って車に戻ると

「今日は来てくれてありがとう」
って言うユノ

「確かに、結局私がお料理したしね」

y「いきなりは上手くなれないしさ」

多分、この感じじゃマスターするには程遠いなって

「ユノが食べたいものがあれば、私がいつでも作ってあげるよ」

y「本当に？ありがとう。あとさ、」

何やらポケットをガサガサあさっている

y「実は、あともう一つプレゼントがあるんだ」

「え？もうたくさん貰ったよ」

y「これは、俺からのプレゼント」

はいと言って渡された名刺サイズの一枚の紙には

”何でも願いを叶える券”

って書いてある

その紙に書かれた字が少し辿々しくて
私は胸がギュとなって
目の前にいるこの人がすごく愛おしくて

何も願いが叶わなかったとしても、
その券を貰えただけで嬉しかった