彼氏のママみがヤバすぎて赤ちゃん返りしてる《3年生編》【夏油傑】 (ページ10)

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口を聞いてくだせぇ旦那様ページ10

元カレくんとの再会があった翌日、私と傑の関係には変化が訪れていた────。

『んねぇ～機嫌直してよ傑～！！』

傑｢………。｣

『ほーんとになんにもないんだって～！マッジであの人はただの元カレなだけだから！！
傑より好きなものとかこの世にないから！！ね？！お願い信じてよ～！』

傑｢…………ふん｣

『はぁああぁ～～～～～…』

悟｢えーなにあれなにあれ、一体何があったんだよ？｣

硝子｢なんか昨日の任務でAの担当の補助監督が元カレだったらしくて、それに夏油が拗ねてあーなってる、
らしい｣

傑｢別に拗ねてないし｣

悟｢お、喋った｣

そう、昨日の一件以来帰ってきてからまっっったく口を聞いてくれなくなったウチの旦那様

ただでさえ嫉妬深い傑にとって元カレなんてものは目の敵でしかないのだ…

にしたって弁解すら聞いてくれないのはこちらもどうしたら良いのか分からなくなってくる

とりあえず今日はひたすら傑に畳み掛けるコースだなこれは…じゃないとホントに口聞いてくれなくなる

その後も何度も会話を試みたが全部の授業が終わるまで口を聞いてくれない傑さんでした。

そして現在、私はここまで来たらなんだか引いたら負けな気がして傑の部屋に無理やり押し入って

今も進行形でひたすら会話を試みている

抱きつきながら頭をぐりぐりしても、一向に本から目線を外してくれない…

ふんっ！！そっちがその気ならこっちだって負けないんだから！！！Aちゃん諦めないんだから！！！

『んんぅ～…ねぇ傑～？』

傑｢………。｣

『………もう好きじゃなくなった？私のこと…、私はもう傑の彼女じゃない…？』

傑｢っ………はぁ…ごめん、大人気ないことして…そんなわけないに決まってる
むしろ好きだから…好きすぎるからこんなことをしてしまった、本当にごめんね…｣

『ううん、それならいいの！嫌われてたわけじゃないならよかった～…』

傑｢なるわけないじゃないか、ただやっぱり彼のことがどうしても気がかりで…｣

そこからは素直に昨日から今日1日思い悩んでいたことを打ち解けてくれた

私が元カレと再会して気持ちがそっちに行っちゃうんじゃないかとか、色んな不安が渦巻いていたらしい

いつの間にか本は床に放られて、ベッドの上で傑の私より幾分も大きい身体に包まれる

加減はしてくれているだろうが、いつもより少し力が強くちょっと息苦しい…