彼との少し昔の話 ページ5
ここから名前のない元カレくんとの話になるので興味無い方はスキップしてくださって大丈夫です!!
──────────
少し過去の話をしよう
過去の私は今とは全く違い、情の浮き沈みがなく淡々とした性格だった
おしゃぶりや哺乳瓶なんて脳裏にでも過ったことはないぐらい今とは正反対だった
そして、彼とは中学時代に付き合っていた、といっても中学生活も終わりかけだったので
彼が中学生としては最後の恋人だった
告白は向こうから…まぁ私からすることはまずないんだけど
今まで好意を持ってくれる男の子は何人かいた、けどそのうちの何人かは私がこう言うと去っていた
『付き合うのはいいけど、私他に好きな人がいるから…
ハグとか手繋ぐとかキスとかそういう行為もできないけど、それでもいいならいいよ』
だから彼も去っていくと思った、まぁ稀に恋に浮かれまくっている人がそれでもいいとか言って付き合っても
結局耐えられずに別れた
だからこの人も同じだと思った、離れるか付き合ってから離れるか
でも、私に返事をした時の彼の顔は今までの男の子の表情と少し違っていた
「…知ってます、それでもいいんです…貴方のそばにいさせてくれるなら僕はそれでいい!!」
『……そう』
果たして何日持つか…私は毛頭彼に期待なんてしていなかった
だが恋人になってからしばらくしても、彼は私には一切手を出さず恋人のままでいた
傑が他に女の人がいるのは知っていた、だからきっと一生この恋は実らない…私は永遠に傑の幼なじみ
ならこちらが永遠と引き摺って恋人を作らないというのも、なんだか女々しいしちょっと癪だったから
クリスマスも…その人と過ごすんだろうなぁ…
私が明らかに別の男のことを考えている、それでも彼はただひたすら一途に私に向き合ってくれた
いくら本命がいても、やはり弱っている時に優しくされると女はどうしてもときめいてしまうもので…
だからといって、本命が彼になることはなかったんだけど
309人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめの(プロフ) - ゆずなさん» 嬉しすぎるお言葉…!!ありがとうございます!! (2月15日 19時) (レス) id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - 神作の領域を遥かに超えている (1月24日 21時) (レス) @page9 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめの | 作成日時:2023年12月23日 18時