彼氏のママみがヤバすぎて赤ちゃん返りしてる《3年生編》【夏油傑】 (ページ4)

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吐き気がするほどに善人な人ページ4

『え…な、なんで……元カレくんが補助監督に……』

傑｢あぁ君、どこかで見たことがあると思ったら…へぇそう……｣

やべ、口滑り台してやらかした…

とりあえず傑から離れさせないとこの子が傑の飼育してる呪霊達の餌食になりかねん…！！！

『とっとりあえず時間もおしてるから任務先へレッツゴー！！はい早く車出して！！』

｢ぅえっあ、はっはい！！｣

『えっへへ～それじゃあ傑もお気をつけて～！！』

バタンと早々に扉を閉めて車を出発させる

ふぃ～何とか気まづい空気回避…か……？？

積もる話はこの車内でさせてもらおうじゃないか…突如現れた元カレ補助監督よ…

傑｢……チッ、車早く出してもらえる？｣

｢はっはい！今すぐ！(Aさんめ…なんて爆弾を落としていってくれたんだちくしょー！！)｣

『────そんで？なんで君が補助監督なんてしてるわけ？元々こっち系の関係者じゃなかったよね』

｢あ～えっと…Aちゃん達が高専に入った後、僕は普通の高校に進学したところまでは
良かったんだけど…

僕の学校に呪霊が現れて、それきっかけで高専の人達と知り合って、そこから実は僕の家系が
昔は呪術師絡みだったって知って…ただ実践なんて無理だから、こうやって補助監督としてって感じかな…｣

『ふ～ん、そういうこと…』

｢……ごめんね、迷惑だったよね…急についてきたみたいになっちゃって…｣

『別に？君が選んだ道に私が文句つけれる権利とかないし何とも思わないけど』

｢あははっ、やっぱりAちゃんは優しいね｣

いやこの程度で怒るほど気短くも器ちっさくもないわ！！まぁ驚きはしたけど…

でもこれだとこの先なかなか気まづいなぁ…申し訳ないけど先生に言って出来るだけ避けてもらうようにしよ

そこからは中学時代の懐かしい思い出話に花を咲かせた

恋人だったことは、暗黙の了解のように触れなかったけど…

ただ、それに近しいことは聞いてきた

｢…夏油くんとは付き合ってるの？｣

『……うん、まぁね』

｢そっかぁ～、ならよかった！Aちゃんの恋が実って僕も嬉しい！｣

あぁ…そうだった、この人はこういう人だったな…

気持ち悪いくらいの善人で、付き合ってる相手が明らかに自分じゃない別の誰かを見ていても
それを応援しちゃうような人…

だから私は、あの時傑にあげるはずの2つの初めてを…

この人にあげたんだった。