Secret～A song to give to you～３ (ページ48)

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翔:いいとこだけ持ってくなアホ

卓:いや…明らかに俺不利じゃないっすか

「ぎゅっ」

卓:遥輝に電話しような…

「はる…！携帯…」

卓:はい…曲がり角に落ちてた
猫が庇うようにお腹に隠してて…取るの大変だった

「あの猫ちゃん…」

電話したらすぐに繋がって

遥輝:A？！大丈夫か？！

「はるー泣怖いっ…」

遥輝:ゴメンな…そばにおらんくて

「会いたいっ…」

遥輝:俺今から飛行機乗るから…！
もうちょっと頑張れるか？卓さんおるやろ？

「ぅん…」

遥輝:ゴメンな…切るな？

卓:なんて？

「今から飛行機乗るって…」

卓:(行動早いな…流石遥輝…)

勇人:Aー大丈夫やで…ん？

「ん…」

勇人さんと翔さんに頭を撫でられて…
ポロポロ流れる涙を拭う卓

卓:ストーカーは？

勇人:ん、

顎でさされた方をみれば
警察の人に抑え込まれて手錠かけられてた

警察:あの…被害者の方にもお話伺いたいんですが
大丈夫ですか？

勇人:もうちょっと待ってもらっていいですか？

警察:はい…全然大丈夫です

翔:多分俺ら以外の知らない人怖がるんで
よかったら女の人お願い出来ませんか？

警察:そうですね…わかりました

勇人:兄ちゃんのとこ来るか？

「ん…」

勇人:怖かったな…(よしよし

「うぅ…」

卓:なんかサラッと流したけど兄ちゃん？

勇人:5年前から…兄ちゃんやし！

「猫ちゃん…」

卓:あ…見に行ってみる？

「はい…」

曲がり角にはやっぱり猫ちゃんがいて

「携帯…ありがとう」

にゃーっ

抱き上げると…顔をぺろっと舐めて
ゴロゴロ言ってる

勇人:なんか…マイナスイオンでてる？

翔:懐いてますね…飼い猫？

「捨てられたの？」

にゃーっ

「飼う…」

卓:えー？！

翔:えらい急やな…

勇人:可哀想やしえーんやない？
縁があったってことや

「私の家族になる？」

にゃっ

「ふふっ…明日病院いこうね」

多分そこまで大きくはないから子供かな？

警察の人にはあとから家に来てもらうようにして
家に戻る

「あの…ありがとうございました
怪我ないですか？」

3人:ないよ

卓:謝らんでいいと…

勇人:俺も…送ってけばよかったな
そこまで気回らんかったわゴメンな

「んーん…」

翔:油断は禁物ってこういうことなんっすね

卓:…まさか同一犯じゃなかったとは

勇人:一気に疲れたな…な？A
この2日色々あったな