Secret〜A song to give to you〜2

・ ページ19

安城:そういうことー

「あのブースって…」

安城:栗山監督が…作ったよ笑

裏のスタッフ部屋の角に
曲を作る機材が…

「作ってみていいですか？」

安城:うん！俺も仕事してくるね

「はい」

今日撮った写真と練習してるみんなの姿から
連想して音を作ってみる
余程集中してたのか肩を叩かれるまで気づかなかった

遥輝:A？

「はる？練習は？」

遥輝:昼休憩…ご飯食べいこ

「うん」

していた作業を保存して
スタッフルームを出る

遥輝:何してたん？

「音作ってた…」

遥輝:服似合っとるやん笑

ファイターズのスタッフジャージを着てるA

「そう？」

遥輝:流石モデルやな…着こなし方が

「何それ…着てるだけだし笑」

遥輝:後でキャッチボールしよ

「ん…」

上沢:Aちゃんー

「はい」

上沢:一緒に食べよー

「うん」

上沢:いこいこ

ぐいぐい引っ張られていった

卓:遥輝…どんまい

遥輝:卓さんー泣

若手のテーブルに連れてかれたから
しょうがなく卓さんの隣

卓:Aちゃん芸能界復帰しないの？

遥輝:今はまだ多分心の整理がつかんっていうか
しばらく離れたいんじゃないっすかね

卓:まぁあんな事あったしな

遥輝:一応3ヶ月ですけどね…ここに居るのは

卓:3ヶ月後には東京戻るんかな

遥輝:どうっすかね…本人は辞めてもいいって言ってるけど6年やってる仕事そんな簡単にやめれるんかなって…嫌なことばっかかもしれんけど誇り持ってやってたやろうし

卓:まぁ3ヶ月もあればAちゃんの心も変わるかもよ…この3ヶ月でちゃんと捕まえとかんとな

「遥…」

遥輝:ん？

「そっちがいい」

遥輝:なにが？

「ご飯…」

遥輝:あー…笑
お前ピーマンぐらい食えや

「遥に食べてもらいたいんだってこのピーマン」

遥輝:ピーマンが喋るわけないやろ…

卓:Aちゃんピーマンダメと？笑

「緑系は…食べれないです」

遥輝:おれオムライスの気分ちゃうねんけどなー

俺のご飯と交換してルンルンで戻っていった

卓:なんかあったかと思った涙目で

遥輝:まぁ主食チョコレートでしたからね
進歩してるんっす…これでも

卓:やばっ…やけんあんな細いん？

遥輝:1日１食とかざらで…それもチョコレートとか
飴とか…あとは酒しか飲まないんで笑

卓:音楽家って感じだね

遥輝:さっきも俺が声掛けなかったら多分ご飯食べなかったと思います

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す