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後輩とのスキンシップ、というか人との距離感が近い彩子にはよくある行動だけど、慣れてない晴子は当然たじろぐ。
「まあ二人とも同じチームになるんだしいいじゃないの。きっと湘北は強くなるわよー!」
「ヒドイワ、イジワル…」
『ねぇ私は？アヤちゃん先輩、私にちゅーは？？』
「なーにをやってんだアイツらは…」
「……」
流川の視線の先には『ちゅーは？ねぇ、ちゅーされてないよ？？』と彩子に迫るA。
良くも悪くもその姿が女子の先輩にまでも対抗心を燃やす流川の気持ちに火をつけて、流川は一気に踏み込んだ。
素早いドリブルとフェイクでゴール下までほとんど一人でボールを運びレイアップシュートの体勢に入るも、
手から弧を描いて飛んでいったボールは、赤木の大きな掌によって叩き落とされた。
赤木渾身のハエ叩きからボールは一気に先輩チームに。
木暮から赤木にパスが渡って、ボールはそのまま力強くリングに叩きつけられた。
「でたあああ!!!!」
「ゴリラダーンク!!!!」
盛り上がる部員達の中で拳骨の音。
部員達はこれをゴリラダンクと呼んでいたが、赤木の前では決して口にしてはいけないのだ。
『──うわぁ、すっごい!!!』
「さすが赤木先輩!!!」
盛り上がるマネージャー達と、微笑む監督。そして唖然とする花道。
「ああ…お兄ちゃんは1年生相手にまたムキになって…」
心配そうな表情をした晴子が、ポソリと呟いた。
「…流川君がかわいそう」
『……』
Aがチラリと晴子を見た。
これで可哀想だなんて思われることの方が、彼にとっては可哀想だ。
手を抜かれている方がよっぽど、彼は馬鹿にするなと怒るはず。
「あら、晴子ちゃん流川のこと案外分かってないのね」
「えっ？!」
『るかちゃんって一見ぼーっとしてるように見えるけど、中身はすっごく負けず嫌いなんだよ』
『売られた喧嘩は買っちゃうし、勝つまでやめない人なの』
目を細めたまま、どこか嬉しそうに言ったAに晴子は言葉を飲み込んだ。
そこに踏み込めない何かを感じたのだ。
どうしてそんなことを知ってるの？とか、どうしてそんなに嬉しそうなの？とか。
聞きたいけど、聞きたくない。
「目の前で赤木先輩のあんなすごいプレイを見せられたら──胸中穏やかじゃないわよ」
✳︎
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Uo(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます❕お褒めの言葉本当に嬉しいです😖ご期待に応えられるよう頑張ります!! (7月29日 20時) (
レス) id: a616e905ad (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 絵うますぎませんか？ え、うま ビビるほど上手い 尊敬します！！ お話もとっても面白いです！応援してます！ (6月22日 14時) (レス) @page5 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 生粋のまよらーさん» ありがとうございます❕たくさんのご感想に、私も日々活力を頂いています!!気長にお付き合い頂けると幸いです…!! (5月29日 2時) (レス) id: 05f236e790 (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - メープル3続編おめでとうございます！！これからも主様の投稿を心待ちに日々過ごして参ります！！！続編でもコメントします！ (5月28日 20時) (レス) @page49 id: 3e4069aada (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 生粋のまよらーさん» コメント、ありがとうございます❕仙道はのらりくらりという感じで掴みづらいキャラなので上手く表現できるか不安ですが、精一杯頑張ります!!温かいコメント、いつも本当にありがとうございます。とても嬉しいです😖 (5月28日 0時) (レス) id: 05f236e790 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Uo | 作成日時：2023年4月23日 1時
