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俺の話にハテナを浮かべたAは俺が疲れて幻覚でも見てると思ったのか、子供を撫でるように俺の頭を撫で付けた。
「…何自然に俺の部屋に溶け込んでんだよ」
『バレた？だって先生が起こしてこいって言うんだもん』
「…」
『"恵はお疲れだから優しくね〜"って』
と手でしっかり前髪まで上げて五条先生の真似をする彼女。
全然似てないそのモノマネをぼーっと見ながら、何だか頭が痛くなってきて片手で額を抑える。
「疲れてんのか、俺…」
とりあえずあれが夢でよかった、とベッドの上に座り込んだまま安心して首を垂れる。
いや、安心している場合じゃない。朝礼に遅刻したし、一限の授業に遅れないようにしなければ。
「(一限はなんだ…今日、月曜──？化学か…)」
軽く息を吐いてベッドから出ようとすると、頭ごと暖かいものに包まれた感覚がして一時停止。
Aが、俺の首に手を回して、頭ごと抱きしめていた。
顔にあたる柔らかい感触に、理解が追いつかず情けない声が出てしまったのはもう不可抗力だ。
「……は、A…？」
『よしよし、頑張ったね恵。制服のまま眠り込んじゃうなんて、普段は"シワになる"って言ってしないもんね』
「っおい、A…!な、にしてんだよ」
『いい子だねぇ恵、いい子いい子』
「…」
そう言ってAは俺の頭をゆっくりと撫でた。
『いい子だね』とひとしきりそうした後、Aは立ち上がった。
離れていく感覚にもう少しだけ撫でていてほしかったと思ったことは、墓まで持って行く秘密にしようと思う。
『じゃ、私教室に戻るからね』
Aは制服のスカートの皺を伸ばしてから俺を見て、ドアノブに手をかけてから振り返った。
『準備ができたら教室来てね!あ、言っとくけどお風呂入ってる時間はないよ？化学の授業までに私にイオン教えてくれるって約束だからね？』
「あぁわかったよ」
『すいへーりーべーぼくのふねぃ!!いぇあ!!』
「そんなロックな覚え方教えてねぇぞ」
そう言うとAはにひひ、と笑って、手を振ってから部屋を出ていった。
一人になった自分の部屋で、ふと辺りを見回す。
何度見てもここは高専の寮で、俺の部屋だ。
スマホの画面を開くと、日付は任務から帰ってきて仮眠しようとした時の日付から1日経っていた。
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hn(プロフ) - 占いツクールの中でいちばんお気に入りの作品です。毎日読み返しています(笑) 無理なさらずに主様のペースで更新頑張って下さい、応援しています！大好きです！！ (12月1日 14時) (
レス) id: de7f57f322 (このIDを非表示/違反報告)
るる - いつも読ませてもらってます！今ユニバとコラボでハリドリとかあるんですけ、ユニバに行く1年ズと五条先生と夢主ちゃんでなんか書いて欲しい。お願いします！リクエストです。 (10月22日 16時) (レス) id: ce86603420 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - kittoN0さん» コメントありがとうございます❕長らく返信せずに申し訳ありません。更新が無い間なのにコメントを残して下さり、数々のお褒めの言葉、お気遣い凄く嬉しいです。ご期待に沿えるような作品になるようとにかく地味に進めますので、どうぞよろしくお願い致します…!! (10月22日 1時) (レス) id: 64806ac4ef (このIDを非表示/違反報告)
kittoN0(プロフ) - こんなに綺麗で、儚くて、そんな作品は初めて出会いました。もうこのサイトにきてから10年ほど経ちますが、原作のあるお話とはいえ、あなたの言葉遣いや表現の描写がとても美しくて感動しました。またお時間があるときにでも更新してくださいね。 (9月21日 8時) (レス) @page23 id: c5fc518b9f (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - あんずまめさん» コメントありがとうございます❕アニメの渋谷事変が始まったら、また地道に進めようと思っています!気長にお付き合い頂けますと幸いです😖 (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま | 作成日時：2022年10月23日 0時
