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ただ単に眠かった。
耐えきれない睡魔に襲われて、これ以上神経を張り巡らせていることができなかった。
「(救出に来てくれるとしたら五条先生か…クソ、何か癪だな…)」
"「恵〜生きてるー？見事にドジったねぇ写真撮っていい？？」"
「(…言いそうでしかねぇな…うぜぇ、やらかした…)」
「………よかった」
散々担任に不満を浮かべた後、少し沈黙してからボソリと呟いた。
「………Aじゃなくて」
こんな面倒な術式がある任務にあたったのがアイツじゃなくて。
閉じ込められるのが俺で、
「よかった…」
紛れもない本心がいつの間にか口から漏れた。
この空間に自分一人しかいなかったからか、
まだ焦りもせずただ仰向けに倒れているのは、どこかこの状況を客観視していたからだ。
確か今日Aは、午前で任務を終えて寮にいるはず。
「今何してんのかな……昼寝でもしてんのか…つーか今昼か？今何時だ──この部屋時計もねぇのかよ…」
本当に何もない部屋だ。
ああ、もうどうしようもない。
そう思うと同時に、ただゆっくりと目を閉じた。
どうか彼女が無事に帰っていますように
今日もAに、何事もありませんように
覚えているのは、そう思った直後に感じた強い光。
眩しくて、固く目を閉じた。
✳︎
『めぐー、恵ちゃん、めぐくん──恵』
めぐみ、と大好きな声に呼ばれて閉じきっていた瞼を開けた。
そこは白い空間などではない。
見覚えのある高専の寮、自室。
寝起きの目に飛び込んできた彼女の姿に、ドキリと心臓が跳ねた。
「…」
『あ、起きた。おそよう!珍しいねぇ、恵が寝坊』
「……寝坊？」
『もう9時も過ぎてるよ』
「っは？」
冗談だろ、とベッド近くの時計を見れば、針は明らかに9時過ぎを指していた。
「(は？いやいやおかしいだろ…俺は任務から帰ってきて少し仮眠を取ろうとして…あの空間は何だったんだ？まさか──)」
「──…夢？」
『夢？恵夢みたの？』
「…白い空間で、"幸せとは何か"って紙に、何書いても文字が消えて…」
『疲れてんの？ねぇちゃんと休みな？？』
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hn(プロフ) - 占いツクールの中でいちばんお気に入りの作品です。毎日読み返しています(笑) 無理なさらずに主様のペースで更新頑張って下さい、応援しています！大好きです！！ (12月1日 14時) (
レス) id: de7f57f322 (このIDを非表示/違反報告)
るる - いつも読ませてもらってます！今ユニバとコラボでハリドリとかあるんですけ、ユニバに行く1年ズと五条先生と夢主ちゃんでなんか書いて欲しい。お願いします！リクエストです。 (10月22日 16時) (レス) id: ce86603420 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - kittoN0さん» コメントありがとうございます❕長らく返信せずに申し訳ありません。更新が無い間なのにコメントを残して下さり、数々のお褒めの言葉、お気遣い凄く嬉しいです。ご期待に沿えるような作品になるようとにかく地味に進めますので、どうぞよろしくお願い致します…!! (10月22日 1時) (レス) id: 64806ac4ef (このIDを非表示/違反報告)
kittoN0(プロフ) - こんなに綺麗で、儚くて、そんな作品は初めて出会いました。もうこのサイトにきてから10年ほど経ちますが、原作のあるお話とはいえ、あなたの言葉遣いや表現の描写がとても美しくて感動しました。またお時間があるときにでも更新してくださいね。 (9月21日 8時) (レス) @page23 id: c5fc518b9f (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - あんずまめさん» コメントありがとうございます❕アニメの渋谷事変が始まったら、また地道に進めようと思っています!気長にお付き合い頂けますと幸いです😖 (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま | 作成日時：2022年10月23日 0時
