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呪詛師・夏油傑が起こした百鬼夜行。この件で高専は勿論、呪術連まで総出の事態となって、呪術師にはジングルベルのひとつさえ流れない夜となった。
そこまでの一大事となったら私達も、最低限京都には駆り出されるかと思いきや、
『…私、もうちゃんと任務も行ってる術師なのに』
「…」
そんな気配は一切無い。
それどころか待機命令がでた。
理由は多分、まだ力不足だから。私達がまだ高専生じゃないから。
恵はまだ術師の等級が振り分けられてないけど、私はもう二級だ。
京都の高専生は全員駆り出されたと聞いたから、本来なら私も今戦わなきゃいけないはず。
『"非術師を皆殺しにして、術師だけの世界をつくる"…って、言ったんだって。ねぇ、どういう意味かな…』
「さぁな、まともじゃねぇのは確かだが…とても理解できる思考じゃない。術師は皆イカれてるってことか」
『…先輩達大丈夫だといいけど』
日が暮れて、夜が更けても、悟くんは現れない。
今新宿と京都がどうなってるか分からないから、ずっとテーブルに出たままのケーキを冷蔵庫にしまう気にもならない。
最悪のクリスマスイブだ。
ホットコーヒーを飲んで暖を取る恵が、コト、とカップをテーブルに置いて呟いた。
「…"夏油傑という呪いを祓う"…か」
『……殺すってこと？』
「…まぁ、単純に考えればそうなるな」
"呪霊を祓う"は、人間で言う、殺す。
夏油傑は呪詛師であって呪霊じゃない。人間だ。
恐ろしいほど静かな沈黙がひたすら続いた後、ほとんど夜明けになった頃。
玄関の戸が開く音がした。
大きな歩幅の足音。慣れた足取り。
『おかえり、悟くん』
「たっだいまー!ごめんね遅くなって!こんなに時間かかる予定じゃなかったんだけどさ──」
自然ないつも通りの態度が、いつになく不自然だった。
だから逆に、何かあったのだと分かった。
『殺したの？』
「おいA、」
「殺したよ」
冬の空気よりも冷たい一言に、鳥肌が立つようだった。
隣で恵が一瞬悟くんを見て、すぐに私の様子を確認したのが分かった。
それが、私が"殺した"という行為に嫌悪感を表すと危惧したからだろうということも分かった。
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hn(プロフ) - 占いツクールの中でいちばんお気に入りの作品です。毎日読み返しています(笑) 無理なさらずに主様のペースで更新頑張って下さい、応援しています！大好きです！！ (12月1日 14時) (
レス) id: de7f57f322 (このIDを非表示/違反報告)
るる - いつも読ませてもらってます！今ユニバとコラボでハリドリとかあるんですけ、ユニバに行く1年ズと五条先生と夢主ちゃんでなんか書いて欲しい。お願いします！リクエストです。 (10月22日 16時) (レス) id: ce86603420 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - kittoN0さん» コメントありがとうございます❕長らく返信せずに申し訳ありません。更新が無い間なのにコメントを残して下さり、数々のお褒めの言葉、お気遣い凄く嬉しいです。ご期待に沿えるような作品になるようとにかく地味に進めますので、どうぞよろしくお願い致します…!! (10月22日 1時) (レス) id: 64806ac4ef (このIDを非表示/違反報告)
kittoN0(プロフ) - こんなに綺麗で、儚くて、そんな作品は初めて出会いました。もうこのサイトにきてから10年ほど経ちますが、原作のあるお話とはいえ、あなたの言葉遣いや表現の描写がとても美しくて感動しました。またお時間があるときにでも更新してくださいね。 (9月21日 8時) (レス) @page23 id: c5fc518b9f (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - あんずまめさん» コメントありがとうございます❕アニメの渋谷事変が始まったら、また地道に進めようと思っています!気長にお付き合い頂けますと幸いです😖 (6月5日 1時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま | 作成日時：2022年10月23日 0時
