3話 ページ3
それまでなんと手紙を出そうと、友人達から返ってくる言葉は"「今は何も教えられない」"の一点張りだった。
「(……史上最悪の一日だ)」
冷静に考えれば、ハリーの人生で悲惨だった出来事はもっと他にあっただろう。
というかそれは、両親が死んだ日に違いない。だけど今のハリーは、そう思うしかなかった。
人生最悪だ。今思えばドラゴンと戦うのも、バジリスクと戦った時もこんなにひどい気分じゃなかった。きっとホグワーツにいたからだ。
立ち止まってポケットから水色の封筒を取り出す。
"『とにかく早く会いたい!!!──追伸!吸魂鬼を二体も追い払った話も、早く聞きたい!』"
「……僕も一刻も早く君と会って話がしたいよ」
何を隠そう、ハリーがめでたく片思い5年目に突入した相手、Aからの手紙だ。
彼女にしてはかなり端的にまとめられた手紙だが、この長い夏休みの間でハリーにとって一番嬉しかった出来事と言われて思い浮かべるのはこの水色の封筒に違いない。
話を戻せば今日、魔法省からの手紙をダーズリー家で待っていると、"闇祓い"がやってきたのだ。
去年嫌と言うほど色々あったムーディ、奇抜な髪色のニンファドーラ・トンクス、そして一昨年お別れをしたルーピン。
他にも沢山にいたけど、主に彼らと共に訳も分からないまま箒に乗ってやってきた場所が、ここ。
"ロンドン グリモールド・プレイス 十二番地"
という訳だ。
困惑と、自分の身に起こっていることへの恐怖。
それを押さえつけて、その扉の向こうに輝く純白の髪が見えることを心から祈って、ハリーはドアノブに手をかけた。そして、その先には──。
「まあ、ハリー!また会えて嬉しいわ!!」
ギィ、とドアが開いた。
「ウィーズリーおばさん……!」
ハリーを抱きしめたのは、ロンの母、ウィーズリーおばさんだった。
いや、嬉しい。確かに彼女がいることを少し──結構、かなり期待してはいたけど、ウィーズリーおばさんのことも大好きだ。
ハリーが失礼なことを考える自分の精神を律していると、おばさんはハリーの青白い顔を両手で包んでまじまじと観察する様に眺めた。
「痩せたわね。ちゃんと食べさせなくちゃ。でも残念ながら、夕食までもうちょっと待たないといけないわね。あの方がいましがたお着きになって、会議が始まっていますよ」
ハリーに優しく言った後、おばさんはハリーと一緒に来た魔法使い達にそう言った。
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Uo(プロフ) - みにちゃんさん» コメントありがとうございます❕ご期待に応えられるよう頑張りますので、これからも気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (7月2日 14時) (
レス) id: db7e59857a (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます❕本当に遅い更新の作品にお付き合いくださり感謝してもしきれません😖ご期待に応えられるよう頑張ります!! (7月2日 14時) (レス) id: db7e59857a (このIDを非表示/違反報告)
みにちゃん(プロフ) - 本当にこの作品大好きです！続き楽しみにしております！！ (6月22日 20時) (レス) id: a26aae1b30 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - この作品大好きです!!!!ハリー落ちの作品少ないので、嬉しいです!!!!更新が遅くなっても、ずっと待ってます！頑張ってください!! (6月9日 22時) (レス) @page49 id: fb2b94d4ed (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます❕不定期な更新ですが、ご期待に応えられるよう頑張ります😖 (6月5日 0時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま | 作成日時：2022年9月24日 22時
