第一話 陣地構築 ページ10
「はぁー重たいー」
「腰痛いー」
「おばあみたいなこといわんでよ…」
「そうよ！私たちまだ10代よ」
「お、おばあじゃなくて、おばあさん」
「それにしても暑いねぇ」
「ずっと外にいるからね」
「このティーダよ！わじわじするさ」
「も、もう…ティーダじゃなくてたいよう」
「じゃあ…わじわじは？」
「うーんと………」
先生「イライラする、だ」
「先生！？」
先生「みんな！陣地構築は進んで……いるな！暑い中よく頑張っている。あの太田少尉も！健気な君たちを褒めていたぞ！」
「そんな、当然の務めです」
「お国のためですもんね」
「ねー！」
「ところで私たちいつまでするんですか？」
「すぐに帰れるって聞きましたけど、もうずっ
とやっていますよ？」
先生「実は私も…軍からあまりそういう話を聞いていなくてな。だが我々は、自分たちにできること精一杯やろう！」
「はい！」
「分かりました！」
先生「おっと…そうだ！実はみんな、太田少尉はみんなの働きに大変感銘を受けられて…詩を作ってくださったぞ！」
「えぇ！？」
「太田少尉はもともと詩人さんだっていうお話…
本当だったんですね！」
「知らなかったの？」
「確か地元の郡山では、有名だそうよ！」
先生「これがその歌だ」
「相思樹の歌……」
「私にも見せて！」
「ちょっと私にもー！」
「じゅ、順番でいこうよ〜」
先生「思い出してごらん……学校から続く相思樹の並木道…太陽の光が燦々と降り注いで葉がその光を照り返していただろう……。その道を君たちは毎日毎日……」
「…！目に浮かぶ…目に浮かびます先生！」
「楽しかったよねぇ」
「そっか…もうすぐ卒業かぁ……」
先生「♪〜〜」
「あれ？先生歌ってる？」
「先生！それってもしかして…」
「だよねだよね」
先生「あぁ、太田少尉の詩に曲をつけた！」
「さっすが先生！」
「先生！授業してください！歌の授業！」
「あの頃みたいに！」
先生「あぁ。では、君たちの卒業式ではこの歌を歌おう」
「「はい！」」
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日向(プロフ) - こここさん» ……もう僕には分かりません。お役にたてなくて申し訳ございません (2023年2月20日 19時) (
レス) @page18 id: 2a018bc79a (このIDを非表示/違反報告)
こここ - みゃあ様は活動されていますか？ (2023年2月20日 16時) (レス) @page3 id: bd8fc734b1 (このIDを非表示/違反報告)
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