赤葦さん家は今日もほのぼの。その2 (ページ6)

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6忍者ごっこページ6

仕事納めの日。
帰宅すると子ども部屋から折り紙の手裏剣が飛んできた。なんて物騒なんだ、この家は。

「なにやつ！」
「なにやつ！」

「えーっと…………お父さんです」

「しょうこはあるのか？パスポートをみせろ！みせなきゃこのこっきょうはとおれん！」
「みせろみせろー！」

「パスポートはあるけど、リビングの引き出しにあるからなぁ。通してもらわないと見せられないなぁ」

「なに！しょうがない。とおれ！」

通っていいのか。
ずいぶん、緩い国境だな。

子どもたちをすーっと通りすぎ、リビングに入ってドアを閉める
ドアの前に立ったまま、開けられないようにしてみた

「おかえり。……何してるの？」

「変な忍者に遭遇したからとおせんぼ」

廊下からは「なんでドアしめたかいみわかんないね」「ね」と会話がきこえてくる
少し開けて「この国はもらった」と言い放ちバタン！と閉める

「！！！！！なんだとー！！！やられた！！あけろあけろー！！！」
「あーけーてー！！！」

想像以上にうるさくなり、開けようとするとAからの渇が入ってしまった

「将太！香菜！うるさい！おとうさんも見通し持って！！ここ家の中だからね！大きい声はお昼の公園か体育館にして！」

「「「ごめんなさい」」」

そう怒るAの声もでかいけどなと思ったら、将太が「おかあさんの声もでかいよね」と俺にふってきた。将太、空気を読め。

「何か言いましたか？」

「なんでもないです！」

「はい。ごはんなので手を洗ってきてください」

「「はい！」」

母強し…………。

食後に子どもたちが分身の術を披露してくれた。チューチュートレインのようになっていて、それを見たAが「京治と木兎さんみたいだね」と言う。そんなことしたっけ？と思い出そうとすると「春高の烏野の試合見てた時、動きまわる木兎さんの後ろから見ようとしててそれがチューチュートレインみたいだった」そうだ。そんなことあったっけ？

* * *
MEMO

ハイキュー!!28巻、堪能してます。
もう、ニヤニヤしてます。28巻…ニヤニヤ
ニャー巻…

2017・10・6