23*遅めの朝食をたべにいこう。* ページ23
昨夜は結局のところ主導権を握られてしまった。不慣れなので、まぁ、それでいいのだが、なんだか悔しい。
「おはよう。」
普段ならきっと優しく笑ってるって思うのだけど、勝ち誇ったように見える。くそぅ…。
「おはよ。」
「今日、子どもら迎えに行くまでどうしようか。」
「うーん。どっかでランチする？」
「あぁ、いいね。」
「あとね、本屋さんにも行きたい。」
「うん。遅めの朝食で11時くらいに行こうか。もう少し寝てたら？」
あ、ほら、やっぱり勝ち誇ったように笑う。
起きるのがまだ少しだるい。
「うん、もう少し。」
悔しいけれども、
幸せである。
そんな午前8時を過ごしている。
夢と現実をいったりきたりして、
頭をなでられているのは夢なのか現実なのか。
ふわふわと、している。
ランチはなんだかんだでホアカに行くことに。
妙に緊張してしまうな。
日曜日は大体練習か。茉那ちゃんに会いませんように！
「ねぇ。手つないでもいい？」
「え？あぁ、いいよ。」
「なんだかんだ、手をつないで歩くってなかなかないよね。将太や香菜とはお互いつなぐけど。不思議。」
「そういえば、そうだね。」
「あ。」
もう少しでホアカに着くところ。
茉那ちゃんが歩いてきていた。
「あ。あかりさんに京治さん。」
私は思わずつないだ手の力を強めてしまった。
京治の手がぴくりと動いて、ビックリさせたかな。平常心を心かける。
「これからうちでランチですか？」
「うん。なんだかんだホアカに向かっちゃうよね。」
「茉那ちゃんはこれから練習？」
「はい！そうです！ごゆっくり！」
ん？…………ん？
うーん？あれ？
「あ。あの。黒尾さんって、高校時代どんな感じだったんですか？」
「え。ただただ面倒くさい。」
「パパ。率直すぎる。」
「あぁーわかるかも。」
「良い面を言うとしなやかなレシーブでとにかく拾いまくるし、ブロックもすごかったから本当に色々教えてもらうといいよ。教え方うまいと思うし。ただ面倒くさいけどね。色んな意味で。」
「そんなに面倒くさい人だったっけ。」
「男には色々あるの。」
「なにそれ。」
「京治さんが面倒くさいって言ってたって言っておきますね！」
「え。やめてよ。たまに飲みの席で会うんだから。ただでさえ、面倒くさい人が多々いるのに、これ以上増えるの勘弁。」
「はーい。では！」
茉那ちゃん。なんか、前と雰囲気違う？
「どうしたの？」
「なんでもない。行こっ。」
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深淵少女 - あかり…って誰ですか…？ (2023年4月18日 22時) (
レス) @page18 id: 1beab73a6d (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - ネオンさん» ありがとうございます！なるべく速めに更新できるようにします！楽しんでいただけて嬉しい！ (2017年7月13日 12時) (レス) id: 7ef4c8811d (このIDを非表示/違反報告)
ネオン(プロフ) - 前作からずっと好きで更新楽しみにしてます！更新頑張ってくださいo(｀^´*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: b78b523cb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりねずみ。 | 作成日時：2017年4月18日 11時
