とある日の休日。*男子編* ページ2
「じゃ、行ってきます。」
「いってらっしゃーい。」
とある日の休日。
俺と将太はバレーボールを持って河川敷に出かける。
将太が「バレーボール教えてほしい」と言ってきたので、今度の休みにと約束をした。
こんな日が来たらいいなと思ったが、いざ来るとなんだか嬉しいような寂しいような不思議な気持ちになる。
河川敷に到着し、準備運動をする。
子どもに教えるって初めてだな。うまくできるんだろうか。
「じゃあ、今日はオーバーハンドパスを練習しようか。」
「おーばーはんどぱす。」
「そう。まずは、おでこの前でおにぎりつくってみようか。」
そう言ってオーバーの形をつくってみせる。
「おにぎり……」
将太はそうつぶやくと、おでこの前でおにぎりをにぎる動作をした。
違う。そうじゃなくて。
子どもにわかりやすくと意識したのが裏目にでた。
「ごめん。こう、な。三角形。」
「おぉおー。」
「んで、ひじは脇の下が見えるくらいしっかりあげる。ここが下がるとおでこの前で三角形つくれないんだ。」
「うん！」
「そうそう。で、ボールがとんできたら、ぽーんって、あげる。この、指のとこでな。」
実際にやってみせる。
「パパかっこいー！」
「ありがと。じゃあ、ボールあげるからやってみ。」
「うん！」
将太にボールをあげる。
あわあわしながらも、三角形の中にボールがきてあげている。
「できた！」
「初めてにしては上出来。」
「やった！」
繰り返し何度もトスをあげ、
飽きることがないようだ。
練習のむしになりそうだな。
「将太、バレーボールやりたい？」
「うん！小学校行ったら少年団あるんでしょ？やりたい！」
「そっか。」
「パパみたいなかっこいいせったーになる！」
「もうポジションも決まってるのか。話したことあったっけ。」
「ママが言ってた。パパはとってもかっこいいセッターだから、教えてもらいなさいって。」
「そっか。」
木兎さんのプレーをよく観ていたし、関わることも多かったから「ぼくとみたいになる！」って言われるかと思ったら。
『パパみたいなかっこいいせったーになる。』
嬉しいものだ。
「ママ、そんなこと言ってたんだな。」
「うん！あと、ぼくとも、パパに教えてもらってボールあげてくれって言ってた！」
「そっか。まぁ、木兎さんは扱いが大変だから、冷静にプレーできるようになろうな。」
「しょぼくれるんでしょ？」
「そ。」
とある日の、息子との休日。
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深淵少女 - あかり…って誰ですか…？ (2023年4月18日 22時) (
レス) @page18 id: 1beab73a6d (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - ネオンさん» ありがとうございます！なるべく速めに更新できるようにします！楽しんでいただけて嬉しい！ (2017年7月13日 12時) (レス) id: 7ef4c8811d (このIDを非表示/違反報告)
ネオン(プロフ) - 前作からずっと好きで更新楽しみにしてます！更新頑張ってくださいo(｀^´*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: b78b523cb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりねずみ。 | 作成日時：2017年4月18日 11時
