#21 ページ22
信五side
どうしてたつなのか…こんなに頑張っているのに…という罪悪感と、たつを失ってしまうかもしれないという恐怖で、どんどん冷静さを失っていく俺。
けれどそんな俺を救ってくれたんはやっぱりコイツで…
信五「…おん。」
俺は冷静さを取り戻すことが出来た。
侯隆「俺としてはこのまま入院してほしい。
やっぱり食事制限とか行動制限もあるし、治療も行って行きたいから。」
信五「そうよな…おん、分かった。」
侯隆「たつには…伝えてええ？」
信五「おん。アイツ自身が向き合わなアカンから。」
たつが苦しい時には俺が支えればいい。
たつが悲しい時には俺が傍にいてやる。
とことん一緒に苦しむ覚悟は出来てんねん。
侯隆「ほな点滴が終わったら話そか。」
・
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・
点滴が終わったたつに、さっきの話を伝えた。
忠義「…聞きたない。」
でもこの一点張りで…。
信五「たつ、一緒に頑張ろう？おとんも一緒に闘う。」
侯隆「俺も一緒に闘う。」
忠義「…なにを闘うの？」
信五「え？」
忠義「オトンは何を闘うん！？
辛い思いするのは、俺やん！苦しい思い…ハァ…するんはハァ、ハァ、俺やん！！」
そう言って大声を張りあげるたつ。
侯隆「たつ、落ち着きなさい。そんな大声出したらしんどくなる。ほら、息上がってきてるから(焦)」
忠義「嫌や！俺絶対入院せぇへん！ハァ…ハァ…
車椅子もぉ…ハァ…乗ら、ん、ハァハァ…」
信五「たつ、落ち着け。お願いやから。」
章大「たっちょん？深呼吸よ？」
そう言いながらたつの背中を摩ってくれるヤス。
忠義「ハァ、ハァ…もぉー！ほっといてや！」
また怒鳴ったかと思えばそのまま診察室を飛び出してしもうた。
侯隆・信五「たつ！！」
章大「たっちょん待ってって！」
そしてそのすぐ後を追いかけて行ったヤス。
俺も追いかけようとしたらヨコに止められた。
侯隆「たぶん今は何言うてもアカン。
ヤスが着いてるから、今はヤスに任せよ？あれ以上興奮させたないし…発作だけ、起こさんければええ。」
信五「…はぁ…。
何を闘うん…か。」
侯隆「弱気になんなや(笑)」
信五「…分かっとるわい。
…なぁヨコ。明日１日、時間をくれへん？ワガママ言うとるんは百も承知やねんけどさ…。」
時間をもらってどうするのか分からんけど、今のまま入院してもアカン、そう思ったから俺はヨコに頭を下げた。
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さき(プロフ) - この作品が大好きです。これからも更新楽しみにしています！ (2020年5月3日 17時) (
レス) id: 02187be8fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 菜月さん» ありがとうございます！亀更新にはなりますが、アイデアが浮かび次第書かせていただきます^^* (2020年4月30日 19時) (レス) id: 4d2690cb8a (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - ２日も連続の更新うれしいです！無理せず頑張ってください！！ (2020年4月30日 12時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - 続きが気になります！！更新楽しみに待ってます！ (2020年3月16日 8時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yunn | 作成日時：2020年1月2日 19時
