#16 ページ17
信五side
信五「…これでよし。
う“ぅー！！」
仕事で必要な資料やら書類を片付け、時計を見ると夜中の２時。伸びをしてソファーにもたれかかった。
明日、というかもう今日やな。
今日はたつを朝学校に送ったら病院で検査の結果を聞きに行かんとあかんくなって、急遽午前休をもらった。
せやからとりあえず必要な資料だけ仕上げて、ペアの後輩のくんパソコンに転送。申し訳ないけど、
「気にせんとってください！」
とLINEがきてほんま有難い。
信五「さて、寝るか。」
戸締りと電気とガスを確認してリビングを出た。
そういや今日は大丈夫やろか…寝る前に部屋覗いてこ。最近発作出とるからな…と思いたつの部屋に近づくと、
忠義「…うぅ…」
と苦しそうな声。
ガチャー
信五「たつ！？」
俺は慌ててドアを開けた。
忠義「ハァ…ハァ…」
ベッドの上で、胸を押さえながら深呼吸を繰り返すたつ。よほど苦しいんやろ…肩で息してる。
信五「たつ？薬は？」
そんなたつの傍に掛けより丸まっとる背中を摩る。
忠義「飲ん、だ…ハァ…ハァ…。」
信五「飲んだんやな、偉かったな。
この姿勢が楽か？背中にクッション入れるか？」
そう尋ねると小さく頷いたから、背中にクッションを入れてもたれかからせた。
忠義「…水……」
信五「おん、水な。」
少しすると呼吸も落ち着いてきて、水を口元に近づけると一口。
…はぁ、良かった…。
信五「平気か？」
忠義「…ごめん…起こした…？」
信五「起こしてへん起こしてへん(笑)
ほら、寝れるなら寝え、朝起きれへんぞ(笑)」
油断したら俺まで泣いてしまいそうやから。
不安そうな顔しとらんやろな、笑えとるやろな。
心配かけんよう、明るく振舞った。それが精一杯やった。
忠義「ん…おやすみ。」
近くにあったタオルで涙と汗で汚れた顔を拭き、胸を摩っとると、しばらくして規則正しい寝息が聞こえてきた。
とりあえず良かった。
今日ヨコにこのことも伝えよう。
気づいたら俺もそのまま眠っとった。
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さき(プロフ) - この作品が大好きです。これからも更新楽しみにしています！ (2020年5月3日 17時) (
レス) id: 02187be8fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 菜月さん» ありがとうございます！亀更新にはなりますが、アイデアが浮かび次第書かせていただきます^^* (2020年4月30日 19時) (レス) id: 4d2690cb8a (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - ２日も連続の更新うれしいです！無理せず頑張ってください！！ (2020年4月30日 12時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - 続きが気になります！！更新楽しみに待ってます！ (2020年3月16日 8時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yunn | 作成日時：2020年1月2日 19時
