#12 ページ13
忠義side
章大「６３キロな。はいええよー^^
服着てなぁ。」
侯隆「たつ、今日ヒナ来る？」
忠義「仕事終わったら来る言うてたけど…あ、もうすぐ着くって。」
ポケットからスマホを取り出して確認すると、「もうすぐ着く。」とおとんからのLINEが。
侯隆「お、来れるんや。そっかそっか。
ナースステーションで待っとき？」
章大「手伝おか？ボタン。」
忠義「おん、ありがと。」
横山くんと会話しながら制服を着直しとったんやけど、片手でボタンはめるのには時間が掛かってしまう。そんな俺に見兼ねてヤスが手伝ってくれた。
章大「ほなナースステーション行こか。
荷物持ったるよ？」
忠義「平気。」
ヤスと一緒にナースステーションへ。
他愛もない話をしながら迎えを待つ。ずっとお世話になっとる病院やから顔なじみの看護師さんも多くて、
「あ、たつくんだ！」
「制服かっこええね^^」
なんて話しかけてくれる。
侯隆「あ、せやたつ。記録ノート返すな。」
そこにやって来た横山くん。ノートを受け取ってリュックにしまった。
侯隆「発作とかは起きてへん？書いてなかったから。」
忠義「ぉん。」
侯隆「嘘ついてもええことないで？」
忠義「…ちょっとだけ。でも、薬飲まんでもすぐ治まる。」
もう隠されへん思うて正直に話すことにした。
侯隆「ちょっとだけって…発作起きとるやん。」
忠義「…。」
侯隆「いつから？何分くらい？」
忠義「この間の検診の時はなかってん…。
ここ１ヶ月で⒋５回くらい…２２時から明け方とか。」
侯隆「隠したってバレんねん。おとんは知っとるん？」
忠義「…おとんには言うてへんけど…多分、知ってる。横山くんも、おとんから聞いたんやろ？」
侯隆「おとんやって心配してんねん。たつのことが大事やから。」
忠義「…それは知らんけど。」
侯隆「大事に思ってへんかったら、わざわざ俺に連絡してこぉへんし、こうやって迎えにもこぉへんよ。」
忠義「…。」
侯隆「それにたつやってしんどいのは嫌やろ？せやから隠すなよ？今回は怒ったりせんけど、２回目はないからな。」
忠義「…。」
はぁ…怒られんくて良かった…。
忠義「…わっ！」
話が終わったタイミングで隣に居ったヤスが頭をクシャクシャしてきた。
忠義「やめてや(焦)」
章大「おとん来たで^^」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - この作品が大好きです。これからも更新楽しみにしています！ (2020年5月3日 17時) (
レス) id: 02187be8fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 菜月さん» ありがとうございます！亀更新にはなりますが、アイデアが浮かび次第書かせていただきます^^* (2020年4月30日 19時) (レス) id: 4d2690cb8a (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - ２日も連続の更新うれしいです！無理せず頑張ってください！！ (2020年4月30日 12時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - 続きが気になります！！更新楽しみに待ってます！ (2020年3月16日 8時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yunn | 作成日時：2020年1月2日 19時
