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fin. ページ27

会場の前でテヒョナと合流して開いていた席に座った。テヒョナには何があったのか聞かれけど曖昧にごまかしておいた。

テヒョナは賢いから、言わなくても察してると思うけど。





そして、後方のドアが開いて拍手が鳴り響く。

純白のドレスに身を包んだ彼女がゆったりとした足取りで入場する。その姿はどの花嫁よりも綺麗だった。











「綺麗だね、Aちゃん」














こっそり耳打ちしてきたテヒョナに大きく頷く。




その時、こちらを見たAと目が合った。ベールに隠れてて表情ははっきり見えなかったけど、
僕に向かって幸せそうに笑いかけてきた。

だから僕もAに笑い返す。



















僕もAを支える一人として、ずっと君のそばにいるからね。テヒョナも、グカも。
これからもずっと君のそばにいるから。







Aが幸せでありますようにって。








そう、ずっと願ってるからね。



















テヒョナに見えないようにこっそり涙を拭い、力強い拍手を送った。

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作者名:てふ。 | 作成日時:2021年10月26日 20時

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