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・ JM ページ24

「A」







背中に向かって呼びかけると、僕の声にAはぴくっと反応して、驚いた表情でこっちを振り向く。
受付を済ませてから、ササっとAのいる控室にやってきた。本来はダメなんだけどスタッフさんに嘘ついてどうにかこうにか入れてもらった。









「ジミナ。どうした…ていうかどうやってきたの!?」

「んーかくかくしかじか。座っていい?」

「そのかくかくしかじかの部分が知りたいんだけど。どーぞ、座って。」










Aの目の前にあった椅子に対面する形で座った。すでに準備を終えたAはウエディングドレスを着ていて、普段とはまるっきり違った印象でドキッとした。











「ドレスかわいいね」

「ほんと?私もこれ一目惚れして…かわいいでしょ?」

「うん。馬子にも衣裳って感じで似合ってると思うよ。」

「褒めるかけなすかどっちかにしてくれないかな???」

「そういや、グカっぽいひとさっき見かけたよ」

「ジョングク君?えー会いたい!卒業したっきり全然会ってないしなぁ」












他愛のない話で盛り上がって、部屋の空気がほぐれていくのがわかった。緊張気味だったAの顔にも幾分か余裕が生まれてきていた。


















「ねえ、今日はさAに言いたいことがあってきたんだけど、いい?」



















Aは少し首をかしげてからうん、と頷いた。
今から言うのは僕の本音で、きっと見せるのは最初で最後の僕の本性。



















「僕ね。やっぱりAが好きだよ。」

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作者名:てふ。 | 作成日時:2021年10月26日 20時

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