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・ JK ページ21

テヒョイヒョンと別れて、一人ベンチに腰かけたまま深く息を吐く。待ち人は来るか、来ないか。来るほうにかけてはいるが、まだわからない。

あと何分と何度も腕時計を確認するがくる気配は見受けられない。
さすがに開式まであと数分しかないし、外にいる人の人数もまばらになってきたので仕方なく会場の中に入ろうとする。





「グカーー!」








後ろから名前を呼ばれて驚いて振り返る。ヒールなのに走って近づいてくるから、転ばないかとはらはらする。






「ウォナヌナ。来れたんですね、よかった…。」

「ギリギリまで仕事、片づけてて、遅くなっちゃった。ごめんね、待たせちゃったね」

「いや、そこは気にしないでください。」








息を整えるヌナの荷物をさっと取り、二人で中に入る。

後ろの方の空いてる席に腰を掛けると、案外すぐに式が始まった。間一髪セーフ。間に合ってよかった。


新郎が入場してくる。
うわなんだよあの人超カッコいいんですけど。皆さん見て俺の上司かっこよすぎる。

なんて馬鹿みたいに感慨に浸ってたら、Aヌナが入場してくる。







思わず息をのんだ。








純白のウエディングドレスに身を包んだAヌナはとてもきれいで、まるで物語の中から出てきたプリンセスのようだった。
3年前まで一緒に笑いあってたヌナと同一人物だとはとても思えなかった。

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作者名:てふ。 | 作成日時:2021年10月26日 20時

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