ねえ、先輩。＊another story

Together Forever 【all】 ページ17

「今日は全国的に晴れ…」





今日の天気予報を確認してから、テレビの電源を落とす。
ソファーから身を起こして洗面台に向かう。鏡に映った自分は、大学のころと比べてやっぱりちょっとおじさ…いや、大人っぽくなった気がする。
ネクタイを結んで、前髪を整える。ああ、ワックスつけてないじゃんか。
そして右、左と髪型の最終チェックをして、スーツのしわをピッと伸ばす。それだけで背筋がピンと伸びた。

丁度そこでスマホの着信音が鳴った。＿＿テヒョナからだ。






「おはよ。今着いたよ」







電話越しに聞くアイツの声は、少しだけ眠そうだ。






「ん、ナイスタイミング。今出るから」










通話を切り、カバンと鍵をもって家を出る。…おっと、招待状リビングのローテーブルにおきっぱだった。
急いで取りに戻って、ようやく家を出る。

ドアを開けると、目の前に快晴が広がっていた。
ほんとに晴れてよかった。テルテル坊主作った甲斐があった。



















今日は大切なあの子の結婚式だ。

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