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ピコンッ
" 永瀬「なぁなぁAちゃん」"
最近よく永瀬さんからラインが来る。
最近というより、交換したあの日以来毎日。
別に嫌じゃないけど、紫耀には言ってないから、何となく複雑。
"「なんですか」"
" 永瀬「今日の夜空いてる?飯行こ」"
"「空いてますけど駄目です」"
" 永瀬「は?なんで、」"
私が既読をつけて、少し置いていると…
プルルルル…♪
すぐさまディスプレイが電話画面に変わった。
「もしもし、…」
" 永瀬「なんで?」"
「なんでって、……永瀬さんは国民的アイドルなんですよ??私いっしょにいたら撮られちゃいますよ」
" 永瀬「あーー…なんやそんなこと!てっきり彼氏でもできたんかと、…」"
「そんなことって、……彼氏もできてないですけど」
" 永瀬「じゃあそんな心配いらんから決定やな」"
「えっ、」
" 永瀬「今日の夜、いつもの駅まで迎えにいくんで。じゃあ!」"
「あっ、ちょっ、」
ブチッ
……なーんて一方的な人なんだぁ、
.
永瀬「あ、来てくれた」
「…そりゃ、ここ最寄りですから」
永瀬「今更断って帰るとかナシやで?」
「……そのつもりでしたけど。」
永瀬「あかん、はよ乗って」
そう言って、助手席を勧められる。
…はぁ。と溜息をついて、車に乗り込んだ。
「あっ、もしもし?……うん、今日ね、友達とご飯行くから適当に食べてきて、うん、…あ、遅いの?わかった。じゃあね〜」
永瀬「…だれ?」
「同居人です」
永瀬「男か、」
「あの、そのことなんですけど、…」
永瀬「あ、もう着くでーー」
また、言えなかった。
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作者名:ゆん | 作成日時:2020年3月12日 23時