幼馴染みは天然ゴリラ《平野紫耀》

（７） ページ8

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平野side








『Aーー？？Aーー？ってば、』

「はっ、……なに？？！」

『いや、…ただいまって、』

「あ、おかえり〜」









今日も安定に可愛い、けど何かがおかしい。

それに俺に気づいた途端、スマホを後ろに隠したし。








『A？』

「ん〜？？」

『こっち来て』

「え、なんでー？」

『いいからはやく』









そう言ってAを引き寄せる。







『何があったんだよ、』

「………べつに。」

『あ、隠し事するんだ』

「ちっ、違うよ！」

『なら早く言って』









明らかに目が泳いでる。


これはもしや、…









『なに、男？』

「(ビクッ…！)」

『ふーーん。で、誰そいつ？』

「…ち、違うよ？？」

『今さら言い訳すんなよ、バレバレだって』








あー…腹立つ。その男。






『じゃあ、スマホ見せて』

「…え、」

『今何見てたんだよ』

「…えっと、動画だよ」

『なんの？』

「……」

　






あ〜…なかなか話が進まねえ、








『…(ヒョイッ)』

「あっ！！」








Aの手から強引にスマホを奪い取る。

ちょっとやりすぎかと思ったけど、その画面を見た途端、そんな気持ちは一切なくなった。







『…は、廉？』








スマホの画面には、廉の写ってるところを集めた特集が。





「ち、違うのこれは！！」

『違うくないじゃん、』







俺の機嫌が明らかに悪くなる。








「…前に、会って、……」

『は？廉と？』

「…うん、駅前でぶつかって、」






あー…もしや、

例の言ってたの話か。



たしかに胸ちっちゃいし間違いないな。









「それでね、今日知ったの、King & Princeの永瀬廉くんだって」

『…いや、キンプリのメンバー知らなかったの？』

「…紫耀しか知らなかったよ、？」









うわっ、上目遣いでそれはだめだって、！！









『…いいよ、許す』

「ほんと？」

『うん。』

「…でもなんで紫耀が怒ってるの？？」

『…え、』

「……？」

『……なんでって、』









こいつ鈍感にも程があるだろ、


俺はずーっと昔から想ってるのに、それが伝わったことは一度もない。








『まぁ、いつかわかるよ』







そう、いつか、な。









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