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永瀬side
"「すっごい整ったお顔してますね！」"
初めてAちゃんに会ったとき、
たしかその一言が強烈すぎた記憶しかない。
普通あの年代の人なら、顔見た瞬間わかると思ったのに名前言うても気づかんし、…
なんかそういう風に、女と接するのが久しぶりで…
純粋に面白い子やと思った。
永瀬「そういえば、何歳？」
「私ですか？23歳です！社会人1年目です」
永瀬「えっ！！？」
「え？？」
嘘やん。
俺てっきり高校生か大学生やと思ってたわ。
ばりばり歳上やん。
永瀬「まって、俺年下やで？」
「あ、そうなんですか。大学生ですか？」
永瀬「うん、3年生」
いやいや、おかしいおかしい。
俺がこんなタメ口で偉そうに喋ってんのに、この子はずっと敬語やし。
永瀬「敬語やめて、歳上やろ？」
「……や、でも、」
永瀬「あかん無理」
「…はい、……じゃなくて、うん、」
永瀬「じゃあ俺はAサンとかのほうがええ？w」
「それはやだ！普通でいいよ〜」
永瀬「じゃあ俺のこと廉って呼んで、」
「なにがじゃあなのかわからない、」
永瀬「Aちゃんって呼んでるやん」
「……じゃ、じゃあ、廉くん、……は？」
永瀬「……」
やばいってそれ。
「えへへ、廉くーーん、」
なんなんやろ、この守ってあげたくなる感じ。
俺をキンプリとして見てないところも好感がもてる。
女なんて所詮、顔しか興味ないからな。
永瀬「Aちゃんって酒飲むん？」
「ん〜…好きだけどあんまり強くない、」
永瀬「そ、じゃあ飲みや。好きなんやろ？」
「でも私酔うと面倒くさいよ？ちゃんと帰れるかもわかんないし、…」
永瀬「俺飲まんから送ってくし、別にええやん、」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
俺も悪いやつやなぁ、
わざと飲ませて酔わそうなんて、…
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作者名：ゆん | 作成日時：2020年3月12日 23時
