（１２） ページ13
.
永瀬side
「……ふぅ。」
平野「ふぅ。じゃねーよ、お酒は迷惑かけるから外では飲まないって約束だろ？」
「だって〜…」
チラッと俺の方を見る。
永瀬「いや紫耀、俺が言ったのよ？Aちゃん悪くないから」
「いや、私が悪いです、ごめんなさーい。」
平野「お前酒臭えよ、水飲め、みず、」
紫耀は俺のことが眼中にない様子でAちゃんに手を焼く。
それも俺に見せつけるように。
「…ていうか廉くん、ごめんね。言うの遅くなっちゃって、」
永瀬「いやええよ、(びっくりしたけど)」
…うん、ほんまにびっくりしたわ、Aちゃん。
あれからちょっと飲んだだけで目が虚ろになったから、これは俺の理性も保てんと思って送ってきたけど…
言われた住所がまさかの超高級マンションで、
そんでもってどっかで見覚えがあると思えば紫耀の住んでるマンションと同じで、
そんでもって同居人…、
もう永瀬くんびっくらこいたわ。
「……スースー…」
平野「こいつ酒飲むとすぐ寝るから。」
そう言って、軽々と抱きかかえてベッドへ運ぶ。
永瀬「……なぁ、何でいっしょに住んでん？前来たときおらんかったやろ？」
平野「あー…最近だからな。今年度から東京で就職したから、こっち移り住んできた」
永瀬「……へぇ。けどどうなん、幼馴染みといえど成人した男女やで？？」
平野「それは俺が1番思ってるって、…けどあいつ見ればわかるだろ？」
永瀬「……うん。すっごい純粋よね。汚れがないって言うか」
平野「そう！！！だから変に傷つけられねーの、」
永瀬「…ふぅん。」
平野「だから、手を引くなら今だな、」
永瀬「は？俺？」
見透かしたような目で俺を見てくる紫耀。
やっぱこいつにはお見通しか。
永瀬「…なんか珍しいなぁと思って。ジャニーズとして接してこーへん感じが」
平野「…まぁ、俺以外知らなかったみたいだし。」
永瀬「なんなんそれ、腹立つ」
平野「はははっ、ww」
永瀬「……けど、」
Aちゃんのあの無邪気な笑顔を思い出す。
そしたら俺も自然と笑顔になれて、
永瀬「ごめん、手引くとか無理やわ」
平野「……」
紫耀、お前のことは好きやで？
けどな、こういうのはやっぱ負けたくないやん。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 510人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆん | 作成日時：2020年3月12日 23時
