幼馴染みは天然ゴリラ《平野紫耀》 (ページ2)

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平野side

『ただいまー』

「…あっ、おかえり～！」

か、可愛い…

もう何この無邪気な笑顔。天使すぎるでしょ。

『まだ起きてたの？寝てても良かったのに』

「うんん、眠くないよっ、」

その割には、少しだけ涙目に見える。

『あくびしてるじゃん(笑)もう寝な、明日も会社だろ？』

「…うーん、…ごめんねー、」

『うんん、ありがと、おやすみ。』

「おやすみなさーい」

何で俺の家にいるかって？？

それはー……

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__ 1週間前。

『えっ、まじ？？！』

" 母「そうなの、Aちゃんが就職して上京するらしいんだけどね、お母さんも色々と不安みたいで…」"

『…まぁだろうな、あいつドジだし』

" 母「ドジとかじゃなくて、女の子のひとり暮らしって危険なの！だから紫耀のマンションにいっしょに住んだら安全じゃない？って提案したのよ」"

『…いやいやいや、むしろ危険でしょ』

" 母「え？どうして？」"

はぁ、…俺のママの思考回路はどうなってんだよ。

" 母「まぁあんたも仕事で大変だろうし、無理にとは言わないけど…」"

『俺がってよりは向こうも嫌だろ』

" 母「えー？そんなこと言ってないわよ」"

『…で、それ以外の選択肢はあんの？』

" 母「…んー、まぁ無理なら高校の同級生の子とルームシェアするって」"

『…え、それ女だよな？』

" 母「男の子って聞いたよ？強くて頼りがいがあるって…『引き受けます』…え、いいの？」"

『はい。むしろ喜んで』

強くて頼りがいがある男の子？

はぁ？そんな虫いつひっついたんだよ。

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なーんてことがあって、Aが家に居候して1週間前。

もちろん割と部屋は有り余ってるから、Aの部屋も十分確保はできてるけど、…

何より問題は…

「……あっ、今日のお風呂バスボム入れてみたよっ」

『…お、おう、いいじゃん。』

「じゃ、おやすみー」

同じ風呂に入ってるってこと。

それ以外にも着替えとか洗濯とか…向こうは全く気にしてないけど。

てかAが普通じゃないんだよな？

悪い空気に触れず、純粋に育ちすぎて……あぁ、なんかすげー罪悪感しかねえ。

「…しょう？？」

『…ん？』

「おやすみ、…って、」

『…あっ、ごめん！おやすみ！』

「えへへ、おやすみ～～」

もう可愛いすぎるって。

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