35:君を連れ去った男 ページ35
【まふまふ】
Aちゃんとほかの男が、笑顔で店から出てきた。
あぁ、きっとAちゃんの事だから
他の男ともすぐに仲良くなったんだろうな、なんて思った。
───── 悲しいな。
初めて、誰かをこんな風に思ったけど
僕には奪いに行くとか、そこまでの勇気はなかった。
やけになって、他の女の子の所に行くとほかの女の子は暇そうに携帯を弄っていた。
僕を見つけると、「あ、真冬さん!」と笑顔になる女の子達。
さっきまで、真顔でスマートフォン見てたのにね(笑)
「……僕、もう帰りますね。」
なんだかここにいる意味が、本当に無い気がしてきた。
そらるさんには「彼女作って帰ってきます」とか言ったけど、やっぱり僕にはダメだったみたいだ。
約束を守れなかったよ、ごめん、そらるさん。
僕は重い足取りで外に出た。
───── ん。なんだか外が騒がしい。
何故か、駐車場に人混みが出来ていたので、
気になった僕は人混みをかき分けてみる。
すると、座り込んだり、倒れたりしている男と、ずっと泣いて暴言を吐いている男がいた。
あれ、この人達さっきAちゃんと一緒に。
「……あのクソ女ァ…や、ゆるさねえ」
嗚咽まじりに言う男。
「あの、どうかしたんですか?」
「……あの女、俺の車を……」
事情を聞くと、ここで男達とAちゃんは喧嘩したらしい。
「でもそれは、明らかに貴方達が悪いですよ。」なんて心の中では思ったものの口に出せず。
人の心で遊ぶなんて、しちゃいけない行為だと思う。
「しかも、後ろ盾に強い男がいて……」
「男?」
「男と一緒に逃げやがったよ、あの最低な女。」
─────
1506人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽにょ - 間違いだったらごめんなさい。このお話って「サムマイウェイ」のパクリではないでしょうか? (2022年9月4日 19時) (レス) @page28 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
花蘭(プロフ) - どうして後半だけパスワードがかかっているのでしょうか…? (2020年8月15日 10時) (レス) id: 7a9bcca966 (このIDを非表示/違反報告)
まぬん(プロフ) - 完成したはずの後編を見たいんですけどパスワードがかかっていて見れません…よければパスワードを教えてて頂きたいです! (2020年5月14日 8時) (レス) id: d24847e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - お話の続きを読ませていただきたいのですが、パスワードを教えて頂くとこは可能でしょうか…?? (2020年3月27日 9時) (レス) id: eab2b547de (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 初コメ失礼します。 (2020年3月27日 9時) (レス) id: eab2b547de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆんた | 作成日時:2018年6月17日 21時