検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:132,762 hit

Quiet_4 ページ7

あれから少し経った

桜が咲き誇る校庭の木々を眺めながら

俺は隣に座る親友が今日も変わらず原稿用紙に文字を綴っているのを時々見ていた


「今回は間に合いそうか?」

「…」

「完成したら何か作ってやるよ
ちゃんと仕事したご褒美な?」

「!」



傍から見れば何をしているのかと思うかもしれないが

コイツは意外と単純だ

返答にはちゃんと首を縦や横に振るし

嬉しいことだとわかりやすい反応をする

別に言葉を交わさずとも問題ない



「そういえば…明日から部活見学期間らしいけど…お前、何か入るのか?」

「……」

「あぁ…そもそも時間がないか悪かったな

じゃあ…そのさ、俺テニス部見たいんだ

見てきてもいいか?先に帰っていていいからさ」

「……」

「?」



首を振るわけでもなく、俺の前に原稿用紙の切れ端を出す

そこには綺麗な文字で【私も行く】と書いていた



「あぁ…そのさ

鳳と樺地って奴も一緒にいるけどいいか?

いや、その…お前がそういうの苦手ってのはわかってるけど

先に約束してたんだ」

「…」



また、切れ端に文字が書かれる…今度は【大丈夫、若の友達ならいい…私も行く】と綴られていた

思えば、あのガン無視時代と比べれば相当丸くなった

だからこそ、今こうして初めて自分の友達と共に行動することも何も言わないのだと思った

Quiet_5→←Quiet_3


ラッキーアイテム

革ベルト


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 氷帝
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めめこむまーりん(プロフ) - 修正が終わるの楽しみにしてますね。 (2018年10月10日 12時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零夜&李香 x他1人 | 作成日時:2012年6月26日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。