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Quiet_41 ページ44

試合を見ていたが途中、どうしても気になることができて抜け出した

真横を怪我をした子猫が過ぎ去っていったからだ

姿をくらますのが最早、日常茶飯事だからか跡部さんも何も言わないのをいいことに

私は、猫を探すことにした



「……」

「あれ?君は確かさっき試合に出てた…」

「!?」



驚いて声のする方を見ると

中性的な見た目の綺麗な人がいた

黄色っぽいジャージを着ている…少なくとも都内のデータにはなかった学校だと思う



「そんなに驚かなくてもいいのにそんなことよりこんなところで何してるの?

氷帝のレギュラーなら試合の応援したほうがいいんじゃない?」



【勝ってくれると思うので気にしてません、それより優先事項があります】と

手に持っていたメモに書いて見せる

すると、目の前の人は可笑しそうに笑った



「随分、皆のこと信頼してるんだね

でも可笑しいな…俺は去年も出たけど君いなかったよね?」



そう言われ私は【今年一年の特別枠ですから】と返事を返した


「あぁ、君が!これは試合が楽しみになってきたね、もし上がってこれたらよろしくね

そうだ、何か探しものなら俺も一緒に探そうか?」



そう言われて嬉しくなって首を縦に振れば彼は笑った



「そういえば…君名前は?」

「…」

サッと【火野水癒衣です】と書いた紙を出す

すると彼はクスクスと笑った



「俺は幸村精市、立海大のテニス部部員ってところだよ」



軽く自己紹介を交えながら猫を探す二人

そして見つけたのは小さく怪我をした白い子猫だった



「あっ…」

「どうかした?」

「子猫…見つけた、ありがとう…」



吹いた風が私の前髪を少しの間だけ浮かせる

子猫を抱えていたからどうすることもできず、久々に意図しない綺麗な視界に

私は少し恥ずかしくなりながらお礼を告げた



「じ、じゃあ…お礼に俺とメアド交換してよ!

ほら、飼うならその猫の名前一緒に決めたいし!」

「?うん、わかりました…」



その後、猫を連れて帰ってきた私を見て

皆が溜息を吐いた上に若が敵意を向けていたので少し困惑した

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めめこむまーりん(プロフ) - 修正が終わるの楽しみにしてますね。 (2018年10月10日 12時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零夜&李香 x他1人 | 作成日時:2012年6月26日 1時

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