【テニプリ】寡黙少女とテニス (ページ22)

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Quiet_19 ページ22

珍しく監督に会いに行ったものの過去最高記録を更新して早く帰ってこれた

しかし、その変わりなのか大量の箱を持たされた

「用事は何だったの？というか…その箱は？」

「それが…お世話になってる部員に配りなさいって…

お土産一杯と…個人特訓メニュー…いつスパイさせてたのさ…」

「貴方が氷帝学園のテニス部に入部したときからです」

「…兄…監督達、ストーカーだよ、怖いよ」

「大丈夫だよ、Aが帰ったらしっかり言い聞かせておくからね」

「ありがとう、奏兄」

こんな楽しいおしゃべりができるのも此処だけだ

それでも、また帰らないといけないのはまだしも

恐らく、ついさっき電源を付けたときに見えた着信履歴から見るに

怒りんぼの部長からいっそ雷でも落ちそうだと思うと帰りたくない、切実に

「そういえば…今日は泊まっていくのか？」

「うん、ちょっとでも部長の鉄拳制裁を先延ばしにしたいから」

「叩かれるのが嫌なら俺が行って説得してやろうか？」

「気になるね、Aちゃんに鉄拳制裁なんてできる部長さん

ご機嫌取りついてでに見に行ってみたいね」

各々、思うように話しながら時間が過ぎていく

それがとても楽しい

「至小父様、やっぱり此処は居心地がいいね」

「喜んでもらえたなら嬉しいです

…そういえば、此処でこんなことを言いたくないのですが

この資料の彼…どうするおつもりですか？」

「…まだもう少し、考え中かな」

指差された一枚の選手資料

至小父様は私のことを考えてそれを言っていることを理解していたので

今思っていることを正直に言った