Quiet_15 ページ18
週末、今日は新人戦だ
勿論、あの短期間に傷が治るはずもなく
私は負傷したまま参加することになった
「お前の番は最後だな」
「…」
「無理はするなよ、俺様が日吉に怒鳴られるからな」
「……」
【気を使ってもらわなくても、大丈夫です】そう綴ってみせると
露骨に機嫌悪そうな表情を見せたがスルーだ
前回のことはちょっとは悪いと思っているがだからと言って
二時間の説教に正座なんて理不尽だ
「で、本当にどうするつもりだ?」
「……」
あまりにも煩いので【手はあるけど、企業秘密…何しても怒らないでください】と綴った
そう告げると私は試合をする若達の試合に目を向けた
何かを探るようなそんな目つきでずっとプレーを凝視する
そうし始めると流石の跡部部長も何も言ってこなくなった
「ずっとああしてるけど
どないしたんや?」
「企業秘密なんだと」
「企業秘密ね…何しでかしてくれるんだろうな」
期待されているような面白い試合を見せることはできるだろうが
少なくとも本気でないということだけは黙っていよう
でなければ、また…こっちを睨みつけてくる怒りんぼの部長がキレそうだ
前の試合が終わり、自分の順番が回ってくる
私はまだ力の入りきらない右手でラケットを握った
ラッキーアイテム
革ベルト
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めめこむまーりん(プロフ) - 修正が終わるの楽しみにしてますね。 (2018年10月10日 12時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零夜&李香 x他1人 | 作成日時:2012年6月26日 1時