【テニプリ】寡黙少女とテニス (ページ17)

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Quiet_14 ページ17

次の日の放課後は練習に参加した

テニスコートにいくとレギュラーの面々が赤く滲んだ包帯を凝視していた

「大丈夫ですか！？」

「何があったんや？」

「虐められてるんだったら相談しろよ！」

【大したことはありません、単なる怪我です】そう、綴ると

珍しく起きていた芥川先輩が勢い良く反論してきた

「火野水さん、嘘ついてるＣ～」

「！？」

「だって火野水さん冷や汗かいてるＣ～」

「こ、これはただ…暑いだけです！！」

「お前、焦ると声出るの癖だって分かってないだろう」

そんなの初耳だ

「激ダサだな」

「…若、先輩が虐める」

そういうところは若に頼っておく

悪ノリなのか何なのか、私を後ろに隠した若は

先輩達に躊躇なく言い放った

「癒衣のこと虐めないでくれませんか、先輩？」

「…」

「…テメェ…」

これ以上言及されたくなくて、プイッとそっぽ向くと

ブチッと嫌な音とともに

跡部さんの地を這うような低い声が耳に届いた

「火野水！俺様が部員の事情を知らないと思ってるのか、アーン？

お前が絡まれて切られたことぐらいバレバレなんだよ！

お前は嘘つくの下手すぎるんだ！

第一、そんな怪我で新人戦どうするんだ！！」

「どうせ負けないからいいもん…私に負けたのに、偉そうに…」

この後、二度目の怒りを爆発させた跡部さんに

理不尽なほど叱られることになり

ちょっとだけ、悪いなと思ったりした