Quiet_9 ページ12
次の日、学校に行くなり提出した入部届はその日の放課後には受理されていた
準備もあり、その翌日から部活動に参加した私は
何処からも感じる不快な視線に苛立ちを募らせていた
「…」
「ん?何だ?」
黙りこける私に不審を抱いた跡部さんは私に声を掛けてきた
それに対する答えは手持ちのメモ帳に記した【視線が騒がしい、不愉快です】の一言
それを見た、彼はハァと溜息を一つ吐いた
「…いつものことだ」
そう言われ諦めて彼についていくとそこには個性豊かな面々がそろっていた
あぁ、そういえば…顔合わせだと言っていた気がする
「そいつが出遅れ入部生?女じゃん」
「なんや、前髪長いな…」
「Zzz…」
「その前髪、激ダサだぜ」
「その辺にしとけ
おい、火野水…自己紹介しろ」
「…新入部員の、火野水癒衣…です
よろしく…お願いします…」
単調な自己紹介に彼等が何を思ったのか
考える間もなく、各々好き勝手言葉を発し始めた
「なんや!お譲ちゃん可愛い声してるやないか!」
「もしかして…マネージャーだったり?」
「違う、こいつは今日から正レギュラーだ」
「「えぇーっ!!?」」
レギュラーメンバーの声に一瞬、怯んだ
と、そうこうしている内にまだいなかったメンバーが
コートに入ってきた……ほとんど、自分のよく知る面々だった
「連れてきたよって…あれ」
「ゆ、癒衣!?お前なんで…」
「火野水さん、こんにちは」
「ウス」
「……入部した、その、また…よろしく」
その後、軽く自己紹介もして貰えた
第一印象はそこまで悪くならなかったようだ
しかし、そんな幸せそうな風景を
忌々しそうに見つめる生徒がいることはずっと気が付いていた
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めめこむまーりん(プロフ) - 修正が終わるの楽しみにしてますね。 (2018年10月10日 12時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零夜&李香 x他1人 | 作成日時:2012年6月26日 1時