キミは下僕。2 (ページ5)

今日:18 hit、昨日:46 hit、合計:1,700,796 hit

5 ページ5

「ごめんね…私のせいで」

熱が上がって、風邪ひいて

目を閉じて眠っているジョングクに呟く

「ごめんね、体調悪いの気づかなくて…、こんなに近くにいたのに、」

仮病とか言ってしまった、ジョングクは私を助けてくれたのに…

私は、ジョングクのおでこにへばりつく髪を上げる。

こうしてると、子供みたいで可愛い

「子供ができたら、こんな気持ちになるのかな…」

周りが見えないくらい、走って駆けつけて、心配して、看病して…

「また子供扱い…？」

目を閉じたまま喋ったジョングク。起きてたんかい！一人で話してたから、恥ずかしいじゃんか

「…ジョングク、今日は助けてくれてありがとう…

ジョングクは私に気づいてくれたのに、私はジョングクのこと気づかなくてごめん」

そう言うと、ジョングクは笑った

「あんたの泳ぎ方が気持ち悪すぎて、見てただけだよ」

気持ち悪いなら、見んなよ

「今度から、私、ちゃんと見てるからジョングクのこと。目離したりしない、絶対」

と言うとジョングクは、「きもい」と笑った。

なんだ、人がせっかく…
「A、ありがとう」

急に、名前呼びだから、心臓が跳ねた

「お、お礼言うなんて変なジョングク。熱でもあるんじゃないの？」

私は、ジョングクのおでこに手を当てる。
「うん、そういえば熱あったね」

「俺は、看病されたらこんな気持ちになるのか知らなかった…人は皆こう思うのか？」

「どんな気持ち？」

そう尋ねると、ジョングクは濡れた目で私を真っ直ぐに見た。

「ずっと風邪を引いてでも、こうしていたい」

すると、ジョングクは私のおでこを当てる手の上から手を添えた。

ジョングクの熱い手で、私の手は溶けていきそうだと思った

急に私の心臓が早く動き出す

なんで、急にドキドキなんて…ジョングクなんかに

__________________

朝起きると、私はなぜかジョングクのベッドで寝ていた。

たぶん、ジョングクに手を握られてそのまま寝てしまった気がする

ジョングクが、私を寝かせてくれたのかな

ベッドにジョングクはいなくて、キッチンの方にいた。

「おはよう、もう大丈夫なの？」

「ああ」

いつもと変わらないジョングク。昨日の甘いジョングクは夢だったのかと思った