キミは下僕。2 (ページ25)

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テヒョン君と二人で帰り道を歩く。

「A、フラフラしてるけど大丈夫？」

「うん…」

頭がボーッとする。お酒を飲んだからなのかな、ジョングクがスビンちゃんを家まで送るからなのか分からないけど、私はそのことばかり考えていた

「何考えてんの？」

と、テヒョン君が笑顔で私の顔を覗き込んでくる

「…ジョングクて、スビンちゃんのこと好きなのかなーって思って」

というとテヒョン君は、笑顔から一気に無表情になった

「さあ。ジョングクそういうの他人に知られるの嫌がるタイプだし、あの二人本当は付き合ってるのかもね」

その言葉に心臓が重くなる

「けど、彼女いないってジョングク言ってた…」

「そんなのいくらでも嘘つける」

ジョングクとスビンちゃんが実は付き合ってる…
そしたら何もかもつじつまが合う
おそろいのブレスレット、家を知ってること

「どうして、そんな悲しそうな顔するの」

そう言ったのはテヒョン君だった。

「私、悲しそうな顔してた？」

自分でも気づかなかった

「ムカつくその顔…いちいちジョングクのために傷つくなよ」

そして、テヒョン君に冷たく怒られる

「どうして怒るの」

テヒョン君は気分屋だ
笑ったり、突然怒ったり

「ジョングクが気になるのか？」

「え？」

「ジョングクが好きなのか？」

そう聞かれて、返事に困る。

私はジョングクをどう思ってるんだろう

「わからない…」

そう答えるしかない。

「けど、気になるの、ジョングクのこと…」

今何をしてるのか、

「スビンちゃんにどんな顔を見せて、どんな話をしてるのかなって…」

スビンちゃんには、たくさん笑っているのかと思うとすごく胸が痛くなる

マンションに帰ると、テヒョン君がガチャンと鍵を閉めた。

「いいよ、鍵はしなくて。もうすぐジョングクが帰ってくると思うし…」

「ジョングクは帰ってこないよ」

そう冷たい声でテヒョン君に言われた。

「何言ってるの…」

だんだん私に近づいてくる、テヒョン君

「今頃、スビンとホテルだろうね」

ホテル…………

「ジョングクは、そんなところに行ったりなんか…」

「酔った好きな女と二人きりなんだよ？男なら何もしないわけないじゃん」

その時、トンッ私の肩が壁に当たった。